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March 18, 2014

山本太郎「新党ひとりひとり」:脱原発勢力を国政レベルへ、鹿児島2区補欠選挙で候補者擁立 Taro Yamamoto’s “Hitori Hitori (Each of Us) Party”: Lifting Political Power of No Nukes Movement To A National Level, Fielding A Candidate in 2nd Ward of Kagoshima for By-Election”

2014/3/18

国政の場で脱原発勢力の結束強化を図るために「新党ひとりひとり」を結党した山本太郎参議院議員(39)が衆議院議員鹿児島2区補欠選挙(4月15日告示)で候補者を擁立するにあたって18日午後5時30分から記者会見を行った。鹿児島で逆境に挫けない精神力の強い候補者を募り、山本氏が面接して良い候補者がいれば擁立する方針。山本氏は候補者を擁立した場合、自分が候補者になったつもりで候補者と共に戦い、選挙資金が不足した場合は自らが借金を背負う、と強い覚悟を見せる。募集の締め切りは今月28日で、4月1日に再び鹿児島で記者会見を行う予定。鹿児島2区の隣の選挙区には、原子力規制委員会が優先審査をし、再稼働第一号となる可能性の大きい川内原発がある。

Taro Yamamoto (39) formed a new Party “Hitori Hitori (Each One of Us) Party” for No Nukes forces in Japan to gain a national scale influence. At 5:30 p.m., Mr. Yamamoto held a press conference in Kagoshima to announce his plan to field a candidate in the 2nd Ward Kagoshima for coming up by-election as a first move of his new party. He looks for a candidate who’s mentally tough. If he finds a good candidate through interviews, he is going to field a candidate. He is determined and prepared to commit himself into the campaign with the candidate and even be in a debt to fight this election. The deadline for the recruit is Mar 28th, and he will have another press conference in Kagoshima to announce the candidate. 2nd Ward Kagoshima is nearby Sendai nuclear power plants which are likely to be the first ones to get reopened this summer at the earliest.

原発や被曝問題について、芸能界にいた頃、市民運動や2012年の衆院選の頃から発言を続けてきた山本氏は、自らの国会での状況を「政界のサンドバッグ」と表現し、722名いる国会議員の間でどれほど未だに原発や被曝問題に真剣に取り組む議員が少数派であるかを表現した。今回の選挙でも争点をぼかさせずに脱原発を叫び続けることはもちろん、原発が無いと経済や生活が成り立たないという思い込みを解いてゆくことが大切だと山本氏は言う。

Mr. Yamamoto described himself as a “punching bag” in Japanese political world to describe how speaking out about the issue of nuclear power, radiation, health risks caused by the exposure to radiation is still dangerous in Japanese society. Among 722 members of the Diet, the numbers who make remarks about the nuclear crisis are still very small. Mr. Yamamoto says it is important to make the real crisis into a point of the controversy of the election and spread the awareness that the Japan’s economy will be OK without nuclear power.

「ネット選挙」つまりインターネットの力で選挙を勝ったと短絡的に言われがちな山本氏だが、ネットの力には限界があると山本氏は言う。ネットは意識のある人達が情報を得たりネットワークを構築するのに使われるが、参院選では、ネット上ではなく選挙戦の現場で真剣に市民選挙を戦ってくれた熱意のある1000人以上のボランティアの方々の献身と、世の中の理不尽に対して不満を持つ約67万人の人々の投票行動のおかげで自分は1議席獲得することができたのだと山本氏は記者団に語った。

The media quickly jumped to a conclusion that Mr. Yamamoto won the last Upper House election because of lifting the ban of the “internet election”, which allowed candidates and anyone to campaign on the internet. People used internet to gain the information, network and connect with each other, however the internet had its limit, he says. Over 1000 enthusiastic volunteers who worked hard on the field during the campaign and about 670,000 voters who recognize the injustice of the society were the real power that won him a seat, he said to the reporters at the press conference.

会見後「東京でやったような燃え上がるような選挙を鹿児島でもできるのか?」という質問に対して山本氏は、現在閉塞感の中で人々は生活している、国による理不尽を知ることも大事だし、政治を通してしかできないことがあるので、参院選の時のように全国からボランティアが駆けつけてくれるだろう、と鹿児島で「新党ひとりひとり」最初の市民選挙を戦う意気込みを語った。

“Do you think you can have a passionate election like you did in Tokyo here in Kagoshima?” a reporter asked. Mr. Yamamoto responded that people live under the injustice and the pressure from the current regime, People need to know that, and there are things we can do politically. Volunteers would assemble again from all over the Japan to support the election campaign in Kagoshima. He showed an enthusiasm to run the first election campaign after he formed his new party “Hitori Hitori (Each of Us) Party.

「新党ひとりひとり」という名前には、「人間、一人ひとり考え方は違う。でも何かあった時には、1つになる意味合いです」と山本氏は東スポのインタビューに応えている。「ひとりひとり」と個人を強調する名前は、安倍政権の国家主義、全体主義を批判しているようでもある。

“The name of the new party means that each of us has a different view, but we can be the one in the time of crisis,” he said to a reporter of Tokyo Sports. The name emphasizes individuals seems to criticize the nationalistic and totalitarian tendency of the current regime.

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Mr. Yamamoto at a anti-nuke protest in Kagoshima on 3/16/2014

January 14, 2014

【最先端のネット選挙】効果を追求するネット選挙運動に必要なもの

2014/1/15

ネット選挙:インターネットを利用した選挙運動。

前回の参院選から、ネット選挙が解禁となり、誰でもネット選挙運動員となることができるようになった。インターネットの特性上、世界中どこにいても候補者を応援したり、離れた場所にいる仲間と連携して動いて選挙に関わることができる。例えばカリフォルニアにいながら、この先の米軍基地問題を大きく左右する沖縄の名護市長選挙(1月19日投票)を盛り上げたり、関心や投票率が上がるように働きかけたりすることができる。選挙区外にいる人が応援できる、もしくは選挙区の人達が外から応援されることができるので、ポジティブなネットワーク、人間関係や空気ができる。

人々はまずインターネットを介して繋がり、トップダウンの組織ではなくフラットなネットワークを構築し、ざっくりとしたゴールや目的や意識を共有する。そしてネットワーク(つまり人の繋がり)は、それを構成している人々が効果的に連携しながら動くことができれば、選挙で勝つために多大な力を発揮することができる。

では、ただ単に繋がっているだけでない、力のあるネットワーク、もしくはチームをつくるには何が必要なのか?

細やかなコミュニケーション(意思の疎通)、お互いをケアする気遣い、信頼関係、ネットワーク内のモチベーションを高く保つこと、選挙期間中状況に素早く細やかに反応し対応する能力、その動きをネットワークの外にいる人々に向けて細やかに伝わる方法で発信(プレゼン)し、具体的に変化している、興味深く細かい動きをスピーディーにしていることを見せること、クリエイティブなコンテンツをつくり、効果的な戦略、良い印象を与えるポジティブな発信をすることなどで、効果的にネット選挙を戦うことができる。

ネットワークと組織の違いは多くある。組織は基本的にトップダウンで指示が出され、動きが遅いことが多く、どんな動きをするのかある程度予測がつく。ネットワークは自発的な人々の繋がり、パイプ、意思の疎通なので、組織と比べてコミュニケーションがフラットで自由で柔軟。様々な人々がネットワークを構成している為、その分視点も多く広がりがある。どんな動きがあるか予測するのが難しい。特にスピード感、速さは大きな武器となる。

自発的で自由な個で構成されるネットワークが効果的に機能する為には、個人が目的はなんであるかを理解し、効果を求めて行動する必要がある。

勝つために必要なタスクを消化するシステム、人手、手法、時間、発想などが必要となる。

スポーツと同じで、後手後手になるチームは弱い。常に後手後手にならないように考え、判断し、行動する。後手に回らない為には、絶対に追い込まれないようにする、そしてそれに必要なのは入念な準備や練習や試行錯誤や情報収集。時間があればあるほど良い準備ができる。逆に言えば、計画性無しでネット選挙に挑んでも、時間無くなって何もできずに終わってしまう可能性もある。公示日にバタバタしないのがベスト。限られた時間をどのように使うのか、なにをやってなにをやらないか、それをうまく判断できる人間が多いほど良い。

人手に関しても、早めに集めておいた方がいい。それは情報を共有したり、教育するためには必ず時間がかかるからだ。人が足りなくなってから人を探すのでは遅い。

選挙は短期決戦の為、選挙が始まったら持論や議論はあまり必要ない。それは選挙期間でないときにやれば良いからだ。選挙に勝つためにはシビアに効果を求めて行動する方が得策。

絶対にしてはならないのが、味方を減らすコミュニケーションや情報の発信やメッセージ。

国をつくるのは政治であり、政治を決めるのは選挙。国を変えるという目的を果たすためには選挙には勝たなければいけない。そして選挙に勝つには票(つまり多くの人々の支持)仲間や友達が必要となる。まだ仲間でない人々の賛同を得る必要がある。

思想やイデオロギーや理想も大切だが、選挙に勝つために最も大切なのは効果的であるかどうか。良い形で妥協できるかどうか。生理的に嫌がられない、排他的でない、固くない、良い印象を与えるオープンなスタンスでコミュニケーションができるか。誰とでも友達になれるようなオープンさ、どんな人の話でも落ち着いて聞ける器の大きさ、そういった懐の深さや姿勢は、場合によっては意見を主張する能力よりも有効になりうる。結局のところ、相手の話を聞けない人間には(合意形成型の)民主主義を実行することはできない。分断状態、対立状態を深刻化させるのが政治の役割ではない。

もしもネット選挙で仲間が違う候補者を応援するということになっても、それはかまわない。様々な意見があり、色んな種類の人間がいるのが多様性があるということ。信頼できる仲間が違う候補者を応援したとしても、その経験や繋がりは後々生きることになる。繋がり続け、コミュニケーションができる状態を保つことが大切。分断してはいけない。

シビアに現実を見ることで、勝つ為に考え行動することで、様々なことが具体的に始まる。

※参照【最先端のネット選挙】「なぜ、あの選対はスピードがないのか」

January 12, 2014

座間宮ガレイさんから:世界中にいるネット選挙運動員へのアドバイス

2014/1/13

インターネット上での選挙運動、「ネット選挙」が前回の参院選から解禁となった。インターネットで選挙運動をするということの本質とは何なのか?実際に何ができるのか?どうやったら効果的に「ネット選挙運動」ができるのか?

ネット選挙の有効性に気づいた人は、辺野古の米軍基地の移設が焦点となっている1月19日の名護市長選挙や、2月9日の東京都知事選においてどうインターネットを活用しようか考えているのではないだろうか。

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1.19名護市長選挙プロジェクトで現在名護市入りしている座間宮ガレイさんが、1月5日に東京都内で「勝ちに行くネット選挙の戦い方」という題で、ネット選挙のコンセプトや具体的な戦術をレクチャーした。

座間宮さんは去年の参院選でインターネットを効果的に利用し、山本太郎参議院議員の当選に大きく貢献し、現在「ひっくり返しましょうぞ!100万人無料メルマガプロジェクト」をスピーディーにちゃくちゃくと進め耕している。

以下は抜粋したレクチャーの内容。

【ネット選挙運動員としてできること】

今まで選挙運動と言えば、コアは選対本部、ボランティア、勝手連だったけれど、今はネットを使えば世界中の人がネットワークコア、ネット選挙運動員、つまり当事者になることができる。

ネット選挙運動員は、世界中どこにいても

1.投票を促すこと

2.寄付すること

3.戦術を考え、提案すること

4.仲間を鼓舞すること

などができる。

社会問題や日本の政治を自分のこととして捉えるセンスを持った有意識者達が自発的に、自由な形でクリエイティブにネット選挙運動に関わり、当事者が増えることで、民主主義には良い影響がもたらされる。ネットをとっかかりにオンライン、オフライン両方で市民のネットワークがつくられてゆき、細分化されコミュニティーを失った社会に再び血の通ったネットワークやコミュニティーを創出する機会ともなり、創出されたネットワークは様々な形で今後生きてくる可能性がある。当事者の数を増やすことは非常に大切になる。

【ネット選挙運動員のウォーミングアップ】

スポーツの試合の前にウォーミングアップをするように、ネット選挙の前にもウォーミングアップが大切。 ネットの使い方に慣れたり、どのようなコンテンツが効果的なのか、どこで発信するのかなどを心得ておくと良い。

「動画よりも画像のが軽くて速い」

座間宮さんは、ネット選挙においては動画よりも画像の方が有効だと言う。動画は重くて長い。だけど画像は軽くて速い。つまり情報の伝達速度や見る側にかかる負担に違いがある。画像の方が短時間で情報や印象を伝えるのに適している為、座間宮さんは「徹底的に画像で勝負」すると言う。

例えば、座間宮さんは参院選中に、山本太郎さんの街頭演説にたくさんの人だかりができている写真や、山本さんが赤ちゃんと握手している写真をネットに投稿した。「たくさんの人」がいて「山本太郎さんが小さく映ってる」写真。国民主権の象徴のようだと感じる人もいれば、こんなに人がいるなら行ってみたいと思う人もいる。こいつは憎めない!という写真も有効。そういった効果的な写真を撮り、ネット選挙で使う。「行列を作って行列に並ばせる」心理戦でもある。

「Yahoo!とGoogleのちょっとした違いを知る」

検索エンジン別のちょっとした違いも知っておくといい。例えば「宇都宮けんじ」と検索したとき、届けたいコンテンツが上位に出れば出る程そのコンテンツはオーディエンスに届く可能性が上がるからだ。

Yahoo!の場合、NAVERまとめとYahoo!知恵袋が優遇され、画面の上位に表示される。Google検索だとYouTubeが優遇され、クリックされる可能性が高い。

「ツイキャスとYouTubeの違い」

山本太郎さんや三宅洋平さんの選挙チームは、誰でも簡単に生中継ができるツイキャスやYouTubeを有効に利用した。この2つのツールの違いも心得ておくと良い。

ツイキャスのおもしろいところはなんといっても「生中継」ができるということ。朝から晩までツイキャスを回し続けて選挙の現場を可視化したり、公安対策にも使われた。主にツイッターやフェイスブックから、「既に繋がっている人達」にリーチして呼び込むことができる。逆に言えば、新しい繋がりをつくるのにはそれほど向いていないことと、どうしても長くなってしまうというデメリットがある。

お馴染みのYouTubeは、タイトルをつけたり、タグやキーワードをつけて、検索に引っ掛けることができる。つまり「友達以外の人達」や新しいオーディエンスにコンテンツを届けることができ、コツがわかればコンパクトで効果的なコンテンツをつくることができる。

このあたりを考えてコンテンツをつくり発信すると良いだろう。

【結果ではなく過程、伝え方を工夫し大切にする】

熱×インターネット=投票行動

座間宮さんは「ネット選挙で集票しようという安易な発想を捨てる」ことが大切だと言う。ポジティブかつシビアな姿勢が大切。勝つためには単にシェアしたりリツイートするだけでは足りないし、コンテンツの内容ももちろん大切となる。

「投票」や「当選」という結果だけではなく「どうしたら投票に行ってくれるだろうか」という過程を大切にしなければいけない。ビジネスの上手い人は日常的にやっていることかもしれないが、これはネット選挙でも同じ。特定の候補者を応援したり、投票や選挙運動を促すときも伝え方が大切になる。

例えば「醤油を買ってくれ!」とストレートに言うのではなく、醤油をぺろりと舐めて「この醤油すごくおいしい!お刺身と合うかも!」と言ってみせたりする工夫が必要。「うまいうまい!」という人が増えれば、勝手に醤油は売れる。「選挙楽しい!おもしろい!あつい!」という人が増えれば、自然と投票率も上がり、当事者も増えてゆく。

効果を追求するならば、「なぜこんな大切なことに対してみんな無関心なんだ!」と怒ったり嘆いたり悲しくなったりするよりも、楽しくクリエイティブに、「投票したい!」「私も(ネット)選挙運動したい!」という気持ちをどうつくりだすかにエネルギーを使う方が得策。相手を批判するのはほとんどの場合は逆効果。

【誹謗中傷・デマ対策】

何か事件が起きたときの対応としては、1つずつツイートを返したりすることもできるが、コンテンツを作製して対応するという方法もある。そして選挙期間は短く短期決戦なので、とにかくスピーディーな対応が求められる。できるならもうコンテンツを作っておくくらいでも良い。そしてそのコンテンツをリツイート、シェアすれば良い。

【速さ】

そしてネット選挙において大事なのは速さ。スピーディーなコンテンツの立ち上げや発信。スピーディーなミスへの対応。行動は速ければ速いほど自分の状況は有利になり、相手は後手後手になる。小さなミスや問題には早く対応できればできるほどそれによる被害は最小限に押さえることができる。なにか良いこと、良い功績があったらそれを細やかに発信し、変化や動きを可視化して、オーディエンスにそれを追体験してもらうこともできる。

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下のビデオでネット選挙レクを見ることができる。

December 19, 2013

三宅洋平 × 山本太郎:『大デモ』そして『ザ・パーティー』表現者達の決意

2013/12/19

特定秘密保護法案が成立した翌日、12月7日に渋谷で三宅洋平さんが発案者の『大デモ』が行われた。

選挙や選挙演説の固いイメージを一蹴した三宅さんが発案者である『大デモ』の目的の1つは、日本においてのデモの固く殺伐として近寄り難い、若者ウケしないイメージを変えることだった。「数は力」なので、より参加しやすいデモカルチャーを創出する必要があった。

『大デモ』に参加した人、街で見かけた人、記事で読んだ人、ツイッターやフェイスブックで見た人はどんな印象を受けただろうか?

当日の参加者は特定秘密保護法案に対する「ノー」や脱原発を叫び続けるために来たバリバリの市民活動家から子供連れの家族、若者、ダンサー、ミュージシャン、様々なコスチュームを着た人々やプラカードを持った人々がカラフルで笑顔や表現の溢れる和やかで自由でパレードのような平和のデモ行進をし、サウンドカーはセンスのいい音楽を流し、参加者が行進しながら踊る姿も見られた。「飛び入りOK」のプラカードを見て『大デモ』のことを事前に知らなかった人がデモ行進に途中参加し、スタート時点では3000人程だった参加者は、5500人程に膨れ上がった。

アースガーデン主催のマルシェが広がる代々木公園の集会場所では、安倍芳裕さん、山田正彦さん、座間宮ガレイさん、孫崎享さん、K-DUB SHINEさん、難波章浩さん、そして三宅洋平と山本太郎さんがそれぞれ集まった人々に向かって、秋晴れの空の下話をし人々は熱心に耳を傾けた。

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そして大デモの後、渋谷のclub axxcisで行われたアフターパーティー、『ザ・パーティー』も凄まじい盛り上がりを見せた。演説やトークショーでは「好青年」という感じの印象を与える三宅洋平さんだが、本業のバンドマン三宅洋平となるとまた目の色や迫力が変わってくる。

「山本太郎に指一本触れたら、俺たちが許さねーぞっていう迫力を出してこうな。紹介します!山本太郎!」

『ザ・パーティー』のステージ上に三宅さんは山本太郎参議院議員を呼ぶ時にこう言った。12月の衆議院選挙の頃から続いている山本さんと三宅さんの絆の強さが伺える。

ステージに現れた山本さんは「政治家らしくしろってよく言われます。政治家らしくしろって。くそくらえだー!政治家らしくするってことが、空気を読むってことばらば、政治家なんかくそくらえだー!」と選挙中と変わらぬブレない態度で、盛り上がる聴衆と熱気でいっぱいになったライブハウスで叫んだ。そして山本さんは前夜に成立した特定秘密保護法案について語った。

「昨日ね、最悪の法律が通ったけど、これ絶対に止められる。どうしてかって言うと、ここまで人間を馬鹿にした、こんな法律が通るなんてあり得ない。そうですよね?この中に自民党に投票した人いますか?これが民意ですよ。これがみんなの声ですよ。これが聞こえないなら、政治家なんてやめてしまえー!今日のこの夜を最高のグルーヴにしているのは、この自由な表現者達の存在ですよね。そしてこのフロアで踊っている自由な表現者達の存在ですよね。その表現の自由を奪わすような法案、法律、潰す以外ないでしょ。とにかく僕たちは今試されている。国が言えば、お上が言えば、全て言う通りにするだろう。1年経って、2年経って、3年経てば、すぐに忘れるような馬鹿だって、あいつらは思ってる。でも違う。今回のこの件に関しては絶対にけじめとってやりましょうね。…絶対にひっくり返してやるぞ!絶対に忘れないでよ!山本太郎が倒されても三宅洋平がいる。三宅洋平の次に立ち上がるのは誰や!全員で立ち上がろう!…国会の中にいる奴らが1番心配しているのは、自分がこのままずっと政治家を続けられるかっていう心配だけ。自分の党がどれだけ大きくなれるかってことだけ。『だったら俺たちの声を聞けよ』そのことを教えてやろう!」

山本さんの真っ直ぐな訴えに人々は沸き、歓声と熱のこもったフィードバックがライブハウス内を渦巻いた。

山本さんがステージを去った後に、三宅さんはバンドの演奏をバックに語り始めた。

「俺たちがこうやって踏み出してゆくことによって世の中のいろんなリアリティーが俺たちのものになってゆく。今日だって太郎君はここへ来る為に警察の警護を申し出られてる。だけど今日は申し訳ないけど出番が遅くなってしまうってことで、警察にも先に帰ってもらったよ。じゃあ太郎君守るのは誰なんだ?太郎はこう言った。『今日はみんながおるから大丈夫やろ』これが今の日本の政治のリアリティーなんだよ。今この国で自由にものを言おうとすると命を懸けなきゃいけないんだ。1人でも多くが一刻も早く立ち上がることが、俺たちの孤独を癒してくれる最大の勇気なんだ。だから立候補しろとばかりは言わないよ。ただ自分の中のマラドーナ、自分の中のチェ・ゲバラ、自分の中のジェームズ・ブラウン、マイケル・ジャクソン、ボブ・マーリー、どこにいるの?探して!探して!探してよ!ヤーマン!それは何も特別なことじゃないんだ。日々俺たちは1日1日営みを繰り返している。営みの中にハートが入って行けばそれは自然と世の中を良くしてゆくことに繋がるんだよ。デモって何の為にやるんだろう?世の中を変える為にやるのかな?違うよ。俺が変わるためにやったんだよ今回は!同じでしょ!同じでしょ!世界を変えるなんてたいそうなことは言えないよ。日々俺の怠け心にパンチ入れるんだよ。もっとやれ!もっとやれ!三宅洋平もっとやれって!俺を一番応援してんのは俺自身なんだ。その為に今日デモをやる必要があったんだよ。俺は俺の心に火をつけ続けたいんだよ。そこでみんなの顔を見る、もっと火がつくね、勇気が湧くね。そこにはサスティンナブルなエネルギーが流れてるんだよ!これが循環型の社会!人間イズ最大のフリーエネルギー!…ボブ・マーリーはルード・ボーイの代表だったよね。ルードボーイってなんだい?マフィアでもない、軍隊でもない、ポリスでもなければ政治家でもない。街にいる普通のお兄さん達の正義が一番正しいんだよ!ゲットアップ!スタンドアップ!立ち上がれ街のお兄さん!ゲットアップ!スタンドアップ!立ち上がれ街のお姉さん!」

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三宅洋平さんや山本太郎さんの周りでは、冷めた空気を吹き飛ばすエネルギーが渦巻き、心に火のついた人々の目つきは変わり始めている。

今日の夜19時からは、今年最後の日本アーティスト有意識者会議NAUが開催される。一般の人々も番組観覧可能。出演者は三宅洋平、DELI、椎名純平、斉藤まさし、座間宮ガレイ、岡本俊浩で、Anta MEDIAによる生中継も行われる。

大デモホームページ:http://bigdemo.jp/

大デモに関する記事:http://www.huffingtonpost.jp/2013/12/07/big-demo_n_4405941.html#slide=3197541(ハフィントンポスト)

http://blogos.com/article/75423/(BLOGOS)

November 24, 2013

てんこもりだよ!【第10回: 日本アーティスト有意識者会議NAU】大詰めの特定秘密保護法案/国会での嫌われ者、メール・ファックス野郎/デモと言えば蝶ネクタイ/エンディングでのボレロ/そろそろ欲しい一勝etc

2013/11/25

昔僕らはもっとアーバンな(例えば中華料理屋のような)場所で政治について語り合ってましたね、と三宅洋平さんは話し出した。11月21日、第10回日本アーティスト有意識者会議NAUの公開生放送収録が都内某所で行われた。その晩、三宅さんは日比谷公園での特定秘密保護法案の反対デモに行っていた為会場には遅れて到着。『大デモ』企画の言い出しっぺでありながら、デモなんかやって意味あんのかよ!と思ったり、疲れてると面倒くさかったり、(酒の飲み過ぎで)体調が悪いこともあるけど、今日はやっぱり行ってよかった。得体の知れない勇気をもらったし、とても良い空気だった、と放送のオープニングで三宅さんは日比谷公園でのデモの感想を述べた。

今回の放送のゲストはラッパーのDELIさん、DJの沖野修也さん、参議院議員の山本太郎さん、ブロガーの座間宮ガレイさん、そして司会はフリーペーパーLJの編集長の菊池祟さんというてんこもりの顔ぶれ。

ナウ10

(左から)菊池さん、山本さん、DELIさん、三宅さん、沖野さん、座間宮さん

NAUを1年前に始めた頃は聴衆はゼロだったけれど、選挙フェスや他の様々な活動を経て1年経ってみると、彼らには多くのオーディエンス(もしくは新たに生まれたオルタナティブな政治勢力)がついていた。

今回の放送の主なトピックは、9万件(反対が約8割を占めた)のパブリックコメントが寄せられた極端に評判の悪い「特定秘密保護法案」や、三宅洋平さんが言い出しっぺの「大デモ」など。三宅さんや個性豊かなゲスト達による機知に富んだシャープな政治批評やユーモラスな社会風刺が飛び交い、会場は全体的に終始明るく和やかな雰囲気。しかし和やかなだけではなく、会場の空気はメリハリ良く恐怖や笑いや危機感や決意で満ちた。

<特定秘密保護法案が通った後の世界を妄想>

最も盛り上がったトークのトピックの1つが、特定秘密保護法案が通った後に起こるであろう混乱についてのトーク。

危惧されることの1つは、『スフィンクスの問答状態。』公務員や一般市民やジャーナリストが「何が秘密かは秘密」だから、理由もわからずに逮捕されるという事態が起こるわけだけれど、理由もわからない状態で逮捕するわけだから、逮捕する側とされる側の両方に当然混乱が生じるのではないのだろうか?「スフィンクスの問答」みたいになっちゃったりしてね、と三宅さん。「俺は知らん」「いや、俺も知らん」「俺こそ知らん」「お前の方こそ知らないのか」みたいな具合に。

『逮捕の理由もわからず、「秘密」を抱えたまま一体どうやって裁判をやるのか』というのもこの法案の大きな突っ込みどころ。特定秘密保護法絡みの裁判が起きたときに、逮捕された理由を裁判長すら知らない状態で、一体裁判はどのように行われるのだろうか?是非、仮に自衛隊員や公務員が機密を漏らしたという設定の「模擬裁判」をやって見せて欲しい、と一同興味津々。

政府は26日に特定秘密保護法を通そうとしているわけだけれど、具体的に廃案にするにはどうしたらいいのか今まで知らなかったから、今は躍起になってみんなで勉強する機会だと捉えるしかない、と三宅さんは言う。

この法案が通ったら塀の外に日本人がいなくなっちゃうかもしれないね。笑 入り切らないから順番待ち、みたいな。満員で入れないから「早く入れて下さい」みたいなね。笑 とジョークが飛ぶ。

とにかくグレーな部分が多いこの法案。この法案が成立することによって、みんなが口をつぐみ合うような社会の風土をつくれればいいのだろう。社会の空気が硬直し、同調圧力操作がなされる。例えば、原発の作業員の人達も「ヤバい」情報をたくさんもっている。原発やTPP絡みの取材はやりにくくなるだろう。

ブロガーの座間宮ガレイさんは、もし逮捕された場合「探さないで下さーい!」というビデオを流してくれと既に友人に頼んであるらしい。笑

<「サイバーテロ」の仕掛人、国会での嫌われ者「メールファックス野郎」山本太郎登場>

今回の放送には、参議院議員となって4ヶ月の山本太郎さんも出演。山本さんは、みかん箱の上に立って特定秘密保護法案の危険性を訴える為の街宣「全国キャラバン」で全国を巡った。キャラバンはマスコミは全く見に来ないけれど、街宣を始めると道ゆく人々が足を止めて、話を聞いているうちに人々の目の色が変わっていったと山本さんは言う。

キャラバン中、山本さんは地元の議員に特定秘密保護法案に対する反対の意思表明や 「この法案に反対してくれない場合、次の選挙からあなたにはもう投票しません」といったような、国会議員にとっては背筋が寒くなるような内容のメールやファックスを送ることを有権者に勧めていた。なのでおそらく国会では自分は迷惑な「メール・ファックス野郎」として認識されていると思うと皮肉たっぷりに語った。

山本さんによると、国会議員に対して最も効果のあるのはアナログな手紙やファックス作戦らしい。電子メールは「何件」と数字で片付けられてしまうけれど、ファックスは物理的に事務所に紙の山ができるという状況をつくれるので、ファックスや手紙の方が効果がある。だから大事なメッセージはデジタルよりもアナログで。

ちなみに、このファックス作戦に対して「サイバーテロを止めろ!」という苦情がある党からあったらしい。低予算でソーシャルメディアやボランタリーなネットワークを駆使してネット選挙を戦った山本さんや三宅さんにしてみると、ファックスをサイバーテロと捉える現実と乖離したセンスが新鮮であり「そりゃネット選挙できないわ!」と会場で笑いが起こった。

包丁や銃弾を送りつけられている山本さんの状態に比べれば、有権者の声や想いをのせたファックスによる「サイバーテロ」くらい、かわいいものではないのか?という素朴な疑問もある。

特定秘密保護法案に関して山本さんは、どっちみち逮捕されるなら、この法案を通さないために行動を起こして逮捕されたほうが、逮捕されるタイミングとしてはいい。通った後にやっても駄目だと言う。うるさい人達を黙らせるため、弾圧するためにある法案だから、この法案が通ってしまったら、黙った方がいい。だから通る前に、例えば10万人で国会審議を止めるようなことをやるとかしないといけない。とにかく今国会期中にこれを通させない。留保戦術で伸ばしてゆく、と山本さんは危機感の強いコメントをして会場を後にした。

<沖野修也:デモと言えば蝶ネクタイ>

「デモと言えば蝶ネクタイ」とデモについて楽しそうに語るのは沖野修也さん。

基本的に、おもしろくないと動きたくないというポリシーを持っている三宅さんが言い出しっぺのデモは当然おもしろくなる方向へと向かう。そのおもしろいものの1つとして、「沖野修也が蝶ネクタイしてDJすんのが見れるよ」とのこと。

そんな沖野さんが披露したのは、ドイツのミュンヘンで参加したデモでのエピソード。彼はミュンヘンのデモで会って仲良くなった女の子の家に遊びに行って、女の子の部屋に行くと、手作りのピースサインのプラカードが飾ってあるのが目に入った。デモの時には皆手作りのプラカードを作って、君のかわいいね、君のかっこいいね、となる。

デモのイメージとして、日本ではちょっと危ない人がやるのがデモ、というイメージがあるかもしれないけれど、その女の子によるドイツのデモの感覚は、「ピクニック以上、危ない人の集まり以下」というあたりのライン。絶妙な例えのように聞こえる。それが沖野さんにとっての15年前のドイツ。沖野さんは今年日本での選挙フェスや大デモを見て、やっと来たか!と歓喜している。

DJは踊らせやのイメージだけど、物事の価値観を変えるのがDJなのだと沖野さんは言う。踊れないはずの音楽で踊らせる、つまり価値観を変えるのが、僕にとってのDJの使命。三宅洋平が選挙演説の価値観を変えたように、自分もデモの価値観を変えるのに一役買いたいと言う。ドイツのミュンヘンで出会った女の子のようにデモの当日は「1人の参加者として、かわいいプラカードを持って参加します」と沖野さんはお茶目にエピソードを締めくくった。

<大デモ、定義は自由>

デモが何かは自分が定義する、日本人もそのくらいになっていったらいい、と三宅さんは言う。 「誰か」がやるデモだという簡単なファクターにすがりついてしまう日本人がまだいる。ナタリーの記事で、このデモは「三宅洋平が率いる」と称されていたけれど、それでは主体性がない。言い出しっぺではあるけれども、このデモは自分の手からどんどん離れていってほしい。みんなが好き勝手にやってほしい。そして海外のデモとはまた違ったデモカルチャーが日本から始まればいい、と三宅さんは話す。

デモの敷居を下げる、というのがデモの雰囲気を楽しくする為に「大デモ」がとっている作戦の1つだけれど、それは例えばTPPのような具体的なトピックが踊りすぎると政治にそこまで詳しくない人達が食いつきにくいから。人をたくさん集めることがデモの1つの大きな目的であって、「集まれ!」と叫びながら排除してはいけない。リベラル勢力はお金ではなく理念で結びついているがゆえに内ゲバが起きやすく、些細な理念やスタイルの違いが原因で排他的な空気となってしまうこともある。そうではなくて、漠然とした大きな部分での意思の共有はできるんじゃないかな僕ら、といったくらいのノリで自由に、難しいことは気にせずに参加して欲しいというのが大デモの趣旨。デモをどう使うかは自由。デモで歩きながら商談してもいいし、ただおしゃべりしてもいいし、食べ歩きしてもいいし、散歩のつもりでもいいし、デートしてもいいし、ナンパしてもいいし、パフォーマンスをしてもいい。悲壮感はいらない、楽しくやるのがいいし、実際楽しくないと続かない。

マスクしながらデモというのもインパクトがあると思う、とDELIさんは言う。被曝のこともそうだけど、旬を過ぎると、「まだ言ってるの?」となってしまうことが世の中には多くあるけれど、あえて言うのも大事。「参加してる人全員がガイガーカウンター持ってたりしてね」とジョークも飛ぶ。

実際、デモのコースの線量は測って公開され、デモ本部では子供向けのマスクを配布することが決まっている。デモにはマルシェやお店の出店もあり、 サウンドカーの上に某ファンクバンドがのって演奏するという企画もある。

「サウンドカーの速さもけっこう関係あるよね。サウンドカーが速くてついていけないこともあるよね」とDELIさんがデモにまつわるエピソードを話すと、会場の雰囲気はまた和やかになった。

<三宅洋平:45過ぎたら映画監督になりたい>

ミュージシャンとして知られている三宅さんですが「45越えたら映画監督になりたいんですよ」と唐突にもう一つの企てについて話し始めた。

三宅さんが描きたいのは、放射能の問題などもシビアな茨城あたりのヤンキーを主人公にして描く、国のリアリティーと自分たちの無力さに直面してもがく若者達の姿。

エンディングの曲は優雅で壮大な「ボレロ」と決めている。オーケストラの楽器が同じ旋律を繰り返しながら、曲の進行と共に1人ずつ1りずつ加わってピークへと向かう曲。

映画の終盤で、主人公が感極まって言葉にできない感じになって、とにかく国会に向けてバイクを走らせる。ボレロが流れる。楽器が加わり音が重ねられるにつれて、主人公の周りにも一緒に永田町へ向けて走り出す人達が1人、また1人と加わる。クライマックスでは、商店街のおじさんおばさん、女子高生、サラリーマン、ヤンキーに芸術家、エリートにミュージシャン、先生や公務員、自衛隊員から現場仕事の人から主婦まで、老若男女みんなが永田町に向かって走る!という感じのエンディングにしたいのだと三宅さんは語る。三宅さんが映画のエンディングについて話し終えると、沖野さんが「三宅さん。映画のエンディング全部ばらしてどうすんの?」とすかさずツッコミを入れる。三宅さんは「デリ君にも近所の喫茶店のマスターの役とかで出て欲しいな」と楽しそうに語った。

「大デモ、僕の中では「ボレロ」が流れてます」

<国会の若者っぽい言葉遣いと、そろそろ欲しい一勝 >

特定秘密保護法案について、今回ばかりは、「あーまた駄目だったね」で流してはいけない、国会の通行口を何万人もの人達で塞いで、国会議員が国会に入れないようにして法案を審議させないとかしてでも止めないといけない、と三宅さんや山本さんは危機感を露にする。ここで勝って、市民活動が「一勝」して、勝ちを経験しなければいけない。

このままでは民主主義のようで民主主義じゃない「民主主義状態」法治国家のようで法治国家じゃない「法治国家状態」侵されてはいけない憲法が侵されている「違憲状態」がずっとまかり通り続けてしまうことになる。

一票の格差を巡る問題で出現した「違憲状態」という言葉(実際はただの「違憲」)に対して、はぐらかす時の言葉遣いが若者っぽいな国会も、と三宅さんがコメントを添えた。「状態」の「正体」とは一体何なのか?と誰かが韻を踏んだ。さすがはミュージシャン。「韻とダジャレは紙一重」らしい。

政治を放ったらかさないと決めた今、「へー、法案ってそうやって決まって行くんだね」と現在進行形で僕たちは学んでいる。真剣ではありたいけど、深刻にはなりたくない。ネガティブな要素に見える放射能や原発のことを巡って、僕らはこんなに国のことを考え始め、今まで苦手だった科学や経済や政治のことを学び始めた。今こんなに僕らが必死になって勉強したり行動したりしているのは、放射性廃棄物というモンスターを抱えてしまったからだけれども、放射能というのは、神様が僕らに置き落としたものなのかもしれないという解釈が今の僕の中にはある、と三宅さんは語る。

これからの展望について、政治に対する反応の仕方や情報共有のツールも進歩しているから、今までと同じはずがない。法案を通すやり方、立候補した人を通すやり方、廃案にするやり方も僕らは学んでいる。直接的なことをたくさんの人数がやらないといけない事態になることもありうる。殺伐としたダイイングメッセージよりかは、平和の行進によって日本をつくっていきたい、と三宅さんは言う。

November 7, 2013

【第9回:日本アーティスト有意識者会議NAU】三宅洋平、吉原毅、座間宮ガレイ、そして名も無き何十万という群衆(もしくは有意識者達)の話

2013/11/7

10月31日、夜8時過ぎ、NAU(日本アーティスト有意識者会議)の月に一度の番組配信で、「選挙の方が目的が1個でわかりやすかった。アフター選挙のが大変」と、三宅洋平さんは生中継の会場に足を運んだ約30人の人々と、ネット配信を見ている視聴者に向かって話し始めた。

選挙後、三宅さんは多くのインタビューやイベントに出演しながら、音楽活動、政治活動、共に続けている。

三宅さんは、今週末11月9日、10日に自身が沖縄で始動した野外音楽フェス「残波ジャム」を控えていて、来月12月7日には、自身がプロデュースする初のデモ「大デモ」があり、準備を進めている。

今回のNAU生放送のゲストは、日本で最初に脱原発宣言をした金融機関、城南信用金庫の吉原毅理事長と、初のネット選挙で、ブロガーという独立した立場から、独自に築いたネットワークとユニークな発信方法で山本太郎さんの選挙をブレーンとしてデジタルとアナログの両サイドからサポートし、選挙フェスでは自らステージにも上がり日米原子力同盟について演説をした座間宮ガレイさん。

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吉原毅さん、座間宮ガレイさん、そして三宅洋平さん、現在それぞれのフィールドで先陣を切って日本の未来を切り開こうとしている3人の有意識者が、それぞれの切り口から今までの日本、これからの日本について語った。

それぞれのトークの要所をまとめて紹介する。

【吉原毅:城南信用金庫理事長】

吉原毅さんが番組中に最も時間をかけて語ったのは、「お金」とは何か、という根源的、哲学的、道徳的なテーマだった。彼は自身のことを、健全に的確にお金を使ってもらえるように融資をするプロ、と職業的な自分の立場を明確にした上で、現在の日本の大きな問題の1つは、「お金」に対する問題意識が皆無であることだと語った。

昔は高校生も大学生も、商店街のおじさんやおばさんも、「お金とは何か」といったようなことに対する意識を持っていて、皆それについて真剣に議論をしていたと吉原さんは言う。その頃人々は現在のように、お金とは良いものだ、大事なものだ、無くてはならないものだ、と手放しで盲信的にお金や経済を崇拝しなかったと言う。

お金は人の心に麻薬のように作用するものであり、道徳や哲学がそれを制御する為に必要であるが、お金に対する問題意識や道徳心は、70年代の後にぶち壊されていったと吉原さんは語った。

お金や「豊かさ」によってもたらされた「自由」によって、人々は手を取り合って助け合う代わりに、お互いに距離を置くようになってしまった。お金がもたらした「自由」によって人は表面上では1人で生きてゆけるようになった。 人々はバラバラになり、地域のコミュニティーや、血の通った人と人との繋がりは失われていった。そしてコミュニケーションの手段がお金しかなくなってしまった。戦前には普遍的だった大家族も姿を消し、戦後には一般的な家庭の形は核家族となり、そして現在はその核家族の残骸のようなものがある。

「豊か」であっても、コミュニケーションや人と人との繋がりが希薄で、心の貧しい社会となってしまったわけである。

廃炉問題とそれにかかる費用についての質問に対して、吉原さんは、東電は廃炉費用はおそらく計算していない、見て見ぬふりをして、問題を先送りにしている。問題を先送りにするのは「不良債権」そのものであり、不健全な未来しか見えないような事業(原発事業)はやらない方が良い、と金融業者らしい意見を述べた 。

「リスク」と「クライシス」とはそもそも全く異なるものであり、金融機関が「クライシス」(この場合は原発事業)にお金を融資するというのは、そもそもあってはならないことであり、責任のある相手にしか融資をしないのが、責任のある金融機関であると述べた。しかしメガバンクは、原発に対して「乗りかかった船」状態になっており、引くに引けない、今更梯子をはずすことができないでいるのだと言う

これから日本社会をシフトしてゆく為には、今現在日本で原発は一基も動いていないという事実や、それでも電気は余裕で足りているという事実、そしてどのくらい余裕があるのかなど、正確かつシンプルな事実を伝えてゆくことが大切だと吉原さんは語った。

生放送中、小泉純一郎元首相と城南信用金庫の関係も話題に持ち上がった。最近になって小泉純一郎元首相の脱原発発言がメディアによって多く取り上げられているが、去年4月の段階で、小泉純一郎元首相は脱原発についての講演を、約1000人の城南信用金庫のお客様を招待したパーティーで行っている。

自民党とは、歴史的に原発を推進してきた張本人である。自民党の小泉純一郎元首相の脱原発発言について、吉原さんは「方法が目的化してはいけない」という切り口から語った。政治とはイデオロギーやプロパガンダや主義主張の激しい世界ではあるが、「あいつとは手を組みたくない!」というのは、単なる稚拙なエゴやプライドであると言う。目的や理想を忘れた政治家達は、「単なる当選した人達の集まり」でしかなくなってしまい、自分のイデオロギーや派閥にしがみつき、結局存在することはできても、理想や目的を達成できない。民主党が失敗したのもまさにその為であり、彼らは選挙で勝って存在することはできたが、目的を果たすことはできなかったのだ、と吉原さんは言う。

分断と争いは簡単だが、融合は難しい。逆に言えば、自民党の強みとは彼らの「アメーバ性」であり、今は過去のことを水に流して、脱原発の為に手を取り合うタイミングである、と吉原さんは言う。

【座間宮ガレイ:ブロガー】

2011年3月11日からノンストップでリサーチや発信を続けている、ブロガーの座間宮ガレイさんは、参議院選挙中は、山本太郎参議院議員のブレーンとして、独自のネットワーク感覚や感性、様々な媒体を利用したユニークで機敏、そして感情や血の通った発信方法や拡散方法を駆使して活躍していた。

ネット選挙最前線を突っ走っていた座間宮さんは、今回「ネットワークの本質」について語った。

ネット選挙では、選挙に関する情報の伝達スピードが著しく変わったことや、それによって機動力が断然上がったこと、人を集めることが容易になったことなどがあるが、座間宮さんが、ネット選挙を通じて気づいた「ネットワークの本質」というのは、ネットワークは「当事者意識」を生むということだった。

何らかの組織に属することと、ネットワークの一部を担うこと、座間宮さん風に言うと「ネットワークコア」となることは全く異なる経験だ。ネット選挙中に人々の間に生まれた、自分は血の通ったネットワークのコアであるという意識と感覚は、自分がまさに選挙情勢を変える当事者であり、情報発信者であり、運動の一部をつくっているのだということを、人々に強く意識させたと座間宮さんは言う。それによって今回の参議院選挙では、山本太郎さんや三宅洋平さんの周りで、自発的な運動員が増殖した。

「ネットワークコア」の特徴としては、コアにいる人々が動くことによって、運動がより共有、拡散、展開されると同時に、今まで外にいた人々もコアに呼び込まれ、コアとして動き始めるというところだ、座間宮さんは説明する。

例えば、彼の動きを見ていたアメリカ在住の友人は、参院選中にアメリカから東京にいる友人に1日10本投票を呼びかける電話をするというノルマを自身に課していた。彼は新たな「ネットワークコア」となったわけだ。

このように多くの人々が血の通った動きをしたのは、単純に情報の拡散が容易なデジタルなネット選挙だったからではなく、アナログなエネルギーが介在したからであると座間宮さんは語る。自分が見て感動したものを他の人と共有したい、という気持ちがそこにはあった。そのように伝わっていったもの、共有されていったものは、単なる情報ではなく、感情でありモチベーションであったのだと座間宮さんは言う。

今回の参院選中に、ネットワークコアとして動いた人々の中には、親子関係が復活したというようなケースもあったという。サッカーや野球の話をしても、何をしても駄目だった親子関係が、選挙をきっかけとして復活する。政治の話が極めて良い会話のトピックになったというケースもあったようだ。

選挙が終わった今、選挙中に構築され、山本さんや三宅さんをつくりあげたネットワークを今後に生かす為に、座間宮さんは新たに、「3年後政治状況をひっくり返すための100万人無料メルマガプロジェクト」を始動。まだ100万人には遠いが、メルマガ登録者は3日で1000人に達した。7日現在の登録者数は1710人。メルマガは、書かれた記事が登録者に直接メールで送られる、つまり登録者がわざわざサイトを見にいかなくても届くので、デジタル媒体の中でも、とても直接的な媒体だと座間宮さんは述べた。

【三宅洋平:ミュージシャン】

日本アーティスト有意識者会議の発起人である三宅洋平さんは、今回の放送では主に自身がプロデュースする初のデモ、「大デモ」についての話をした。

「大デモ」の目的は、デモをカジュアルに楽しくすること。三宅さんのプロデュースする「大デモ」は、パリやベルリンでの多くの若者が参加する、楽しいデモをモデルとしている。大規模なデモがあると、10ヶ月後に出生率が上がるというデータもあるらしい。デモが男女の出会いの場にもなっているのだ。政治について語り合ったら惚れちゃったということも多い、子供もできてめでたいことばかりだ、と三宅さんは冗談混じりに、しかし楽しみそうに語った。

デモには社会的メッセージもあるが、デモを難しくしすぎてはいけないと三宅さんは言う。「群衆とは力である」ということを示すのがデモの本当の目的であるからだ。「名も無き何十万という群衆」という大きな存在としてのメタメッセージは、政治家達には大きなプレッシャーとなる。意識を持った「群衆」というものがこの国には存在しているということ自体が悪政を抑止する力となる。

原発事故後は、約40年間もの間大規模なデモが行われなかった日本でも、大規模なデモが数多く起きた。マスコミはそれらをほとんど報じなかったが、それは報じたくないくらい「やばい」ということなのだ、と三宅さんは言う。政権は群衆を気にしているからこそデモを報じないのだ。マスコミが報じないからデモをやっても意味がないのではない。デモは、「僕ら」という存在はこれだけいるのだということを示す、今は黙っているけれど、「僕ら」はきちんと政府の動向を見つめているし、いざとなったら行動にも出る、あまり調子に乗るなよ、というメッセージを送るものだ。「大デモ」は現在参加団体を募集中。勝手連など、自分の自己表現をデモの中に叩き付けて欲しい、と三宅さんは締めくくった。12月7日「大デモ」の出発点は代々木公園。

ようやく目覚め始めた日本、吉原さん、座間宮さん、三宅さんのような人々、そして無数の有意識者達が勇気や愛や決意を持って先陣を切って旗を立てている。皆が見えるように理想を空に打ち上げている。そして今は空にあるその理想を土に降ろし、しっかりと根を張らせるのは、「名も無き何十万という群衆」の役目である。

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毎回違ったゲストを迎えて行われる、NAU生中継は月に一度。一般の方が生中継を会場で閲覧することもでき、定員は30名限定。

次回は11月21日。

第10回 日本アーティスト有意識者会議 NAU
日時:11月21日(木) 20:00~
配信:http://ustre.am/KiNq
出演: 三宅 洋平 / 菊地崇(LJ編集長)
ゲスト:山本太郎(参議院議員)
沖野修也(DJ/クリエイティヴ・ディレクター)

September 19, 2013

【チダイ&座間宮ガレイ】オフラインでも動くパワーブロガー達の秋の企画、「タブー解禁!秋の原発文化祭」

2013/9/20

大手メディアがスポンサー関係の事情や保守的な体質の為に、牙を抜かれ骨抜き状態になり、本来権力の暴走を監視する役割を担っているジャーナリズム機関でさえもが権力サイドに寄り添うように報道をしている日本のメディアの窮状は、原発事故後におそらくかなりはっきりと認識されるようになっただろう。

そんな腐敗したメディア環境の中で最も生き生きと、それぞれのクリエイティブな方法で自発的に信念を持って現実と向き合い、起きた出来事に対して反応し、情報発信者として、独自のレイヤーでマスメディアが本来果たすべき役割をマスメディアに代わって果たしているのはブロガー達かもしれない。そしてブロガー達の中でも鋭い感性や洞察力や一貫性をもって質の高い情報を発信し、オフラインでも活動し、その結果として情報受信者に影響を与えている「パワーブロガー」達がいる。

原発関連の情報発信に特化しているブロガーでは、日本が脱原発できない大きな要因の1つである日米原子力協定に着目した第一人者である座間宮ガレイさんと、チダイズム〜毎日セシウムを検査するブログ〜を書いている、食べる?の出版が間近のちだいさん、この2人の発想力、持久力、行動力には目覚ましいものがある。この2人は、原発問題に真剣に切り込み、前回の参院選でストレートな態度で脱原発を掲げ続け、無所属で当選した山本太郎さんの選挙戦にもブレーンとして精力的に関わり、山本さんの周りで選挙戦を盛り上げ、オンライン、オフラインの両側で士気を高めていた。

座間宮さんは、山本太郎さんと協力体制で選挙キャンペーンを行ったミュージシャンの三宅洋平さん企画の「選挙フェス」のステージにも実際に登壇して日米原子力協定についての演説を行った経験もある。

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7/20に渋谷で行われた選挙フェスで演説をする座間宮さん

この2人が共同で9月21日(土)にパワーブロガーちだい&座間宮ガレイの【タブー解禁!秋の原発文化祭】と称したイベントを13時から新宿のロフトプラスワンで行う。

企画内容は、ちだい企画「セシウムお化け屋敷!」、座間宮ガレイ企画「日米原子力協定お化け屋敷!」、ゆるゆる飲みイベント「原発フィーリングカップル(仮)」などで、料金は2000円。

原発事故や放射能汚染の捉え方や付き合い方は人それぞれ。しかし政治家がいくら嘘をつこうと、大手メディアが軽視しようと、原子力ムラが揉み消そうとしようと、放射能汚染が現在進行形で起こっているということは明らかなことであり、自国で原発事故を経験した日本人だけでなく、世界が放射能汚染と向き合わなければいけない時代。そういった意味では、ちだいさんや座間宮ガレイさんのような人達は、原発事故を節目に私たちが突入した新しい世界に敏感に反応し、迅速にやるべきことを考え、見つけ出し、行動し、最先端を突っ走っている存在と言っても過言ではないかもしれない。これから嫌でも付き合い続けなければいけない原発問題、この2人の筋の通った、知的、科学的、論理的、そして倫理的な原発事故や放射能汚染との向き合い方や、情報を受信するだけではなく、自分にできることを考え、自ら独立したメディアとなり情報を発信するという姿勢や考え方は、様々な情報発信や相互コミュニケーションのツールがある現在、多くの人が参考にできるものではないだろうか。

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渋谷の選挙フェスで演説をする座間宮ガレイさん

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(左)チダイさん(右)三宅洋平さん

柏の選挙フェスで登壇したチダイさん

柏の選挙フェスで登壇したチダイさん

July 29, 2013

日本での参院選の結果と民意、そして富裕層が選ぶ「意図的な失敗」The Result of Japan’s Upper House Election And The Public Opinion, And The “Intentional Mistake” Chosen By The Rich

7/30/2013

火の鳥新聞は参院選中、大きな政党からの補助や企業からの献金なしで、ユニークな選挙キャンペーンを展開した山本太郎さん(38)と三宅洋平さん(34)に着目して記事を書きました。

During the Upper House election in Japan, Hinotori Shimbun focused on two candidates who ran unique campaign without aids from big parties and corporations, Taro Yamamoto (38) and Yohei Miyake (34).

結果は山本さんが東京選挙区で当選。全国比例区の三宅さんが落選ながらも個人票で17万6970票を集めました。全国比例で、3万票程度でも当選した候補者がいるのに三宅さんが落選したのは、「非拘束名簿式」という、個人名と政党名の得票の合計によって議席数が配分されるシステムの為。つまり大きな強い政党ほど議席数を多く配分される為、個人の得票数が少なくても当選可能ということです。この大きな政党から出ている候補者に有利なシステムはフェアでないのではないかという議論も起こっています。

The result was Mr. Yamamoto’s winning of a seat. Mr. Miyake didn’t win but he individually gathered 176,970 votes. The reason why he didn’t win was due to a system that distributes the numbers of seats according to the sum of the votes that individual names and the party gained. So candidates from bigger parties can win with smaller numbers of votes while candidates from smaller parties lose despite the large number of the individual votes. There is a question if this system, which works in favor of candidates from bigger parties, is fair of not.

参院選を終えて、皆さんどのような気持ちでしょうか。自民党の圧勝で終わった選挙後に入ってきたニュースは、23日にマレーシアで行われたTPP交渉会合への日本の初参加、原発再稼働と平和憲法改正への積極的な動きなどでした。

How are we feeling after the election? The election ended with an overwhelming victory of LDP (Liberal Democratic Party), and the news after the election were Japan’s first participation in TPP meeting hedl in Malaysia on July 23rd, active moves towards the restarting of nuclear power plants and the revision of the peace constitution.

人権や労働者の生活ではなく一部の大企業や富裕層に特権を与える社会構造への更なる踏み込み、深刻な事故を起こしたばかりの原子力発電所の維持・再稼働・推進・輸出、そして平和憲法の改正。これらは圧勝した自民党のビジョンですが、果たしてこれが民意なのでしょうか。「民主主義とは何か」といったタイプの問いは、一つの短絡的な答えで片付けることはできません。一人一人が継続的に思慮深く考え、多くの人が話し合うべき議題です。私たちは考えること、語ることをやめてはいけません。

Making further steps towards the social structure that gives even more privilege to global corporations and the rich while ignoring human rights and working class, keeping, restarting, promoting, and exporting of nuclear power plants that just had a devastating disaster, and constitutional revision of the peace constitution. There are the vision of LDP which won overwhelmingly, however, are these actions really reflecting the public opinion? “What is democracy” this kind of question can not be answered short-sighted and simply. It is something that individuals continuously and thoughtfully think about and should be discussed by many. We have to keep thinking and talking.

ここで少しノーム・チョムスキーさんがアメリカで2011年に30年に及ぶ階級間の対立の末に始まった大規模な市民運動オキュパイについて書いた著書、アメリカを占拠せよ!からいくつか民主主義、近年の市民運動や激化した格差社会における階級間の対立について少し紹介します。

Here’s some ideas from a book called Occupy which is about Occupy movement that triggered by the class war that has been going on for over 30 years by Noam Chomsky.

まず、民主主義とは、一般的に様々な政治体制の中で最も欠点が少ない体制だと言われています。そして民主主義が機能するには、なるべく平等な社会構造が必要とされます。平等な社会が民主主義に良いというのは、富の集中はほぼ自動的に政治権力の集中を生むからです。富の集中が起き、政治に影響力を持ち始めると富裕層は、自分たちにとって都合の良い法律を作り出し、その法律がまた不平等の悪循環を加速させます。

First of all, generally speaking, democracy is a political system that has the least flaws. And the social structure that values equality is necessary for democracy to function. Equality is a key because when the extreme wealth is distributed to a certain group, the concentration of the political power also naturally occurs. When the wealth is concentrated, the rich starts to influence politics and create laws that are in favor of them. And those laws intensifies the inequality and the vicious circle.

今世界中で起きている市民運動は、世界中のあらゆるところでアグレッシブに実施されてきた新自由主義に対する反発です。自由な経済活動を促進する為に推進された新自由主義は、ごく一部の富裕層に利益をもたらしましたが、一般の国民や地球環境にとっては有害なだけのものでした。そして一般の国民に及んだ害は偶然ではなく必然、富裕層が選択した「意図的な失敗」でもありました。つまり、今のような格差社会や階級間の対立、社会民主主義の構造や福祉国家の弱体化、労働者層の弱体化は、自然の法則や経済の原理によって起こったものではなく、経済的な力を握った富裕層が自分たちの利益追求の為に最も適した社会の構造を選択してきた結果なのです。つまり「意図的な失敗」なのです。

The citizens movements happening all over the world right now is a backlash against the neoliberalism that was aggressively implemented globally. Implementation of the neoliberalism to promote free economic activities benefited a small group of the wealthy class, however it only harmed ordinary citizens and the environment. And that harm was no an accident but was necessity, a “intentional mistake” chosen by the rich. That is to say things like the gap of wealth, class war, weakening of the social democratic structure and the social welfare and working class did not happen simply because of the law of nature and the economic principle. It is a result of the wealthy class making choices to create a society that is the best for them to do profit-seeking. That is to say it is a “intentional mistake.”

現在、日本はチョムスキーさんの言う「意図的な失敗」へと向かっていると言ってもいいのではないでしょうか。アメリカの影響化にある日本は、アメリカの格差社会を生んだ責任者とも言える0.1%の富裕層が、更なる労働者や地球環境の搾取の為に練り上げたTPPという協定に参加しようとしているからです。そしてTPPによって大企業の力が更に強まれば、自然と大企業による政治への介入も激化し、労働者の力や声は更に弱められるでしょう。民主主義は更に形骸化し、民意では無く金が政治を動かす世の中の構造が激化することになります。そうすれば公共システムや福祉部門の力は当然弱められ、人々が生きるために必要なもの、国民健康保険や公共サービスが一部の企業の為に民営化され、利益追求の為に利用されるようになります。そしてこれらのことは、既にアメリカでは長年起こり続けていることなのです。「意図的な失敗」を避ける為に、日本人は今考え、個人が持っている政治力を自覚し、行動し、投票する以外でもできる方法で声を政治に反映させなければいけない時期に差しかかっているのではないでしょうか。

Currently, it is fair to say that Japan is heading towards the “intentional mistake” that Mr. Chomsky talks about. That is because Japan is joining the TPP which is created by the very people who are responsible for the worst wealth gap to further the exploitation of working class and the environment. And if the corporate power gets intensified by the TPP, naturally their political power would intensify and the working class’ power and voice would be weakened even more. That would weaken the public system and the welfare sector. Necessary public systems that people rely on to survive would be privatized by some corporations and turned into a tool of profit-making. These are things that’s already been happening in America for years. If Japan wants to avoid the “intentional mistake,” Japanese people have to think, recognize the political power that individuals have, act and make their voice count. Voting is not the only way to participate in politics.

July 21, 2013

山本太郎と三宅洋平の参院選 原発事故後の日本の軌跡 Taro Yamamoto And Yohei Miyake’s Upper House Election And A Trajectory Of Post-Fukushima Japan

2013/7/21

山本太郎(38)と三宅洋平(34)、参院選に立候補したこの2人の選挙活動は、公示日以来、極めて興味深いムーブメントとなっている。

Taro Yamamoto (38) and Yohei Miyake (34) ‘s election campaign has been extremely intriguing movement since the campaign started on July 4th.

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山本さんは元俳優。テレビでの原発に関する発言が問題で芸能界での仕事が無くなった。その出来事がきっかけで、大企業や原子力ムラからのメディアに対する言論統制や、原発関連の発言が芸能界でタブーであることが、はっきりと世間に認識された。

Mr. Yamamoto used to be an actor. He worked as an actor since he was 16, but he lost his job after 3.11 because of his comments against the nuclear power industry. This event clearly meant that the corporations and the nuclear syndicate are pressuring the freedom of speech and expression. Japanese public understood that the nuke-related comments are taboos in the TV industry because of Mr. Yamamoto’s displacement from the TV industry.

原発事故後、山本さんは原発や被災地の取材や市民活動の為に国内外を駆け回り、2012年12月には国政に直接関わる為に、衆議院選挙に無所属で立候補した。

After the Fukushima nuclear disaster, Mr. Yamamoto began traveling to the disaster-hit areas and nuclear power plants to do research and civil activities in and outside of Japan. He ran for the Lower House election as a non-party candidate in December 2012 to have more direct influence on national politics. Even though he didn’t win, he gathered over 70000 votes.

ミュージシャンである三宅洋平さんは、以前から市民活動、嘆願、陳情、院内交渉など、市民として政治に関わることに関して手を尽くしてきた。

Yohei Miyake, a musician, also has been doing everything he could do such as petition, lobby and direct negotiation as a citizen to change the politics in Japan.

三宅さんは、市民側に立ち、なり振り構わず深刻な原発問題 について語り続け、向き合い対策を取ろうとする山本さんの選挙を応援するライブを山本さんの衆院選中に行った。防弾チョッキを着て演説をし、一人で主張を続ける山本さんの姿を見て、一人にしておけないと感じた三宅さんは、自身も参院選に立候補する決意を固め、今回の参院選に、様々な国の中でも最も高い、600万円の供託金をかき集めて立候補した。本当のことを言うことが危険な状態である今、「的は多いほうがいい」と三宅さんは言う。

Mr. Yamamoto sided with the citizens, kept talking about the serious nuclear issues, which was awfully downplayed, in order to face the issue and take proper provisions. While Mr. Yamamoto was running for Lower House election, Mr. Miyake supported Mr. Yamamoto’s campaign by playing live music events. Mr. Yamamoto kept giving speeches about sensitive issues in a bullet-proof jacket. Mr. Miyake felt that he couldn’t let Mr. Yamamoto be alone and made up his mind that he also will run for election at the next Upper House election. He gathered up 6 million yen through the network he established as a musician, one of the most expensive deposit money for candidacy in the world, and nominated for this Upper House election. “More targets the better when talking the truth is dangerous,” he says.

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2人とも自分が政治家になるとは夢にも思っていなかったが、原発事故が起き、国民の命や健康や環境よりも利権や経済を優先する日本政府、日本という国を目の当たりにし、やるのは自分達しかいないという強い使命感と決意の元、勇気を振り絞って立候補した30代の若者である。

Both of them are young men in his thirties who never thought of becoming a politician. Having seen Japanese government prioritizes the interests and the economy instead of citizens’ lives, health and the environment, they gathered up the courage at the face of crisis under the strong sense of responsibility and determination.

今回の参院選は、山本さんと三宅さんは協力体制を組んで選挙に臨んでいる。事務所も同じビルにある。2人はそれぞれ独創的な方法で、自分たちの言葉で聴衆に語りかけ、多くの人々の心を掴んでいる。山本さんは原発やTPPについて、三宅さんは日本国内外の経済システムの根源的な欠陥、環境問題の深刻さや、日本から始める世界平和についてのムーブメントなどについて啓蒙的に語った。

Mr. Yamamoto and Mr. Miyake cooperated at this election. Their election offices were in the same building. They both took a unique approach that was different from typical politicians to deliver their messages. Mr. Yamamoto intensively focused on nuclear power issue, TPP and the labor issue. Mr. Miyake talked about the fundamental flaws of the current economic system in and outside of Japan, the seriousness of the environmental issues and the world peace movement that starts from Japan in an extremely thought-provoking way.

この選挙資金の乏しい2人が街頭で集める人数は、ほとんどのマスメディアが伝えないながらも、他のどの候補者達よりも圧倒的に多い。「革命はテレビではやらない」が、その様子や反響はネット上では爆発的に広がり、圧倒的な存在感を示している。

They ran low-budget campaigns that mostly supported by volunteer staffs and fundraising-campaigns. Even though the mass media didn’t report, they gathered more crowds than any other candidates. “The revolution will not be televised,” but it exploded on the Internet and had an overwhelming online presence.

7月4日、公示日の三宅さんの「唄う選挙演説」の閲覧数は12万を越えている。ネットで演説を見た人々や、評判を聞いた人々が演説や選挙フェスに訪れ、選挙戦が進むにつれて聴衆の数がどんどん膨れ上がるという現象が起きた。

One of the videos of Mr. Miyake’s speech/ performance on July 4th reached 120,000 views during the 17-day-long election campaign. People who watched the videos, heard the reputation of him showed up at Mr. Miyake’s “election fest,” which were very much like a regular outside music festival, but with strong messages about the coming up election and political issues. The crowd got bigger each time.

昨日渋谷ハチ公前の特設ステージで行われた選挙フェスには一万人を越える人々が集まり、音楽と政治的なメッセージに熱心に耳を傾けた。選挙フェスが進行するにつれ、通路を確保するのが困難な程の聴衆が集まったにも関わらず、けが人も出ずに、会場は新しい時代の訪れを予感する一体感に包まれた。

Over 10000 people showed up at the election fest held yesterday at Hachikou-mae in Shibuya and enthusiastically listened to the live music by various musicians and also the political speech. As the election fest proceeded, the crowd got bigger and it became difficult for people to maintain a path around the station, but there was no injury. The sense of new era and unity covered the festival site.

この三宅さんが企画した選挙フェスを空中から撮影した写真を、今日の朝刊で朝日新聞が一面に載せたが、「三宅洋平」とも「山本太郎」とも「選挙フェス」とも「緑の党」とも一文字も述べなかった。写真の横には「『最後の訴え』をする候補者の街頭演説に集まった大勢の人たち」とだけ述べられている。そこにどのような人々が集まり、どのような言葉が語られたかどころか、立候補者の名前すら述べられなかった。

Asahi Shimbun (Newspaper) used a photograph taken from the sky of Mr. Miyake’s election fest and was on the top page yesterday. But the article didn’t mention “Yohei Miyake,” “Taro Yamamoto,” Election Fest” or “Greens Japan” at all. There was a line below the photo that says, “Many people gathered to listen to the last appeal of a candidate.” The article didn’t say what kind of people gathered there, what was told or names of the candidates at all. If someone who doesn’t know about the event, it is probably natural to think that those people were there for LDP or Komeito or some other bigger party.

影響力のある大手の新聞社がこのような稚拙な情報の出し方をするのに、今まで多くの人々が閉口してきたのではないだろうか。

Probably many people have been irritated by this kind of childish way of presenting the information by influential news media.

しかし今回、三宅さんの言葉を聞いた人々は、そのようなメディアのあり方を個人レベルから変える術を学んだのではないのだろうか。一人一人がメディアになること。伝えることをさぼらないこと。伝わらない相手にいかに伝えるかを考え、言葉の錐を尽くして戦い、とことん語り合うこと。草の根レベルでの行動を、一人一人が起こし、コミュニケーションの上手い日本人になっていくことは、あらゆる局面で重要だろう。

However, people who listened to Mr. Miyake’s words might have noticed that they have a choice not to accept certain kinds of media. They can evaluate and pressure them. In fact they can be the media themselves and change the information environment bottom-up. Individuals become the media, consciously become active at communicating and transmitting information, think better ways of transmitting information, make sincere effort to become a better communicator, and talk with each other extensively. Bottom-up improvement of communication ability of Japanese people will be beneficial and important at many different aspects.

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ここで3・11以来の日本の状態を少し述べようと思う。

It is proper to mention the situation of Japan after 3.11 nuclear disaster here.

2011年3月11日に日本は東日本大震災、津波、原発事故を経験し、トリプルディザスターは世界的なニュースとなり、救済復興の為の大規模なチャリティーが国内外で起こるが、日本国内での実質的な復興や対策は納得のいくレベルでは行われなかった。そしてその状態は、今日まで続いている。

On March 11th, 2011, Japan experienced Great East Japan Earthquake, Tsunami and nuclear disaster. The triple disaster became a world news, many charity activities happened in and outside of Japan, however what was actually done to help out disaster-hit areas in Japan was not at convincing level. And that situation continues till today.

対策が取られる代わりに、放射線の安全基準が下げられ、マスメディアや御用学者を利用した「安全説法」キャンペーンが日本全国で繰り広げられた。現在は低線量放射性廃棄物とみなされる1キロあたり100ベクレルというのが食品の安全基準となっている。

The government lowered the safety standard for radiation exposure instead of making countermeasures, and used sell-out scientists from prestigious universities for “safety preaching” campaign all over japan. The safety standard for food in Japan right now is 100 Becquerel par kilogram which is considered low level radioactive waste that needs to be contained safely.

約40年間大規模なデモが起きなかった「平和ボケ」と呼ばれる日本で脱原発デモも起きたが、それもほぼ黙殺され、現状を変えるには至らなかった。トルコやエジプトやブラジルやアメリカでの民主主義を問いただすプロテストが海外のメディアで取り上げられる中、日本の脱原発運動が大きなうねりとして取り上げられることもなかった。

Major no-nukes demos also happened in Japan, a “peace-addicted” country that didn’t have major demos for about 40 years, but it was ignored and didn’t change the situation. Foreign media that write about protests in Turkey, Egypt, Brazil and America didn’t consider Japan’s no-nukes demo as a big surge.

そして政府は今後廃炉にするのに何十年かかるかわからない状態の原発事故の収束宣言をし、再び原発を推進。海外へも積極的に「世界一安全な原発」の売り込みを安倍総理が自ら海外出張し、熱心に行っている。

Japanese government announced the convergent of the nuclear disaster which will take unknown amount of time and resumed promotion of the nuclear power. Prime Minister Abe himself enthusiastically does sales of “the world’s safest nuclear power plants” to foreign countries.

更に企業主義の極みであるTPP参加交渉や、事実上戦争を可能にする平和憲法改正など、不穏な動きが目立つ。

Lately more disturbing news such as Japan’s participation in TPP negotiation, 1 percenters’ fantasy, and the revision of peace constitution continue.

しかし、問題はそれだけではない。投票率の低さや、無関心が市民側にある大きな問題点だ。

However those are not the only problems. Low voting rate and apathy are big problems on the citizen side.

今夜、参院選の結果が出るが、その結果に関わらず、日本の市民はこれから、自分の力を認識し、新たな気持ちで勉強し、政治に関わり、しかるべき方向へ向かって国づくりをして行かなければならないだろう。

The result of the Upper House election comes out tonight. No matter what happens, Japanese citizens need to recognize their power, study, participate in politics to direct the country towards more peaceful and democratic direction.

July 16, 2013

「新しい言葉」で三宅洋平が「選挙を占拠」Yohei Miyake “Occupy The Election” With A “New Language”

2013/7/16

参院選に緑の党の推薦候補として立候補している三宅洋平(34)さんに注目している多くの人々はすでに気づいていると思うが、彼のユニークなところは、唄う選挙演説をすることや、音楽仲間を呼んで「選挙フェス」をやっていることだけではない。彼の群を抜いたコミュニケーション能力の高さというのも毎回の街頭演説やフェスで多くの聴衆を得ている理由だろう。

There are many unique qualities about Yohei Miyake (34) a musician, a candidate from Greens Japan. Boldly bringing live music acts from underground music scene to the mainstream election campaign and singing at the speech himself are not the only unique things about him. His outstanding and extraordinary communication skill is what attracts diverse audience to his speech.

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三宅さんは、政治家は市民の言葉で政治を語っていないと言う。難しいのは専門用語や難しい言葉を使うことではなく、聞いている相手がわかるようにいかに上手くやさしく伝えるかということだと言う。早稲田大学の文学部を卒業している三宅さんは、言葉の使い方やその作用に、彼なりの強いこだわりを持っている。

Mr. Miyake says that politicians are not talking in people’s language. Using technical words isn’t hard at all, what’s really difficult is to talk in the way everyone can understand. Mr. Miyake, who majored in literature at Waseda University, has his own persistence about the usage of words.

三宅さんが表現者として語る言葉は、多くの人が今まで抱えていた政治や日本という国に対する疑問や怒りや凝り固まったジレンマを一つ一つ丁寧に解きほぐし、より平和的で効果的で進歩的な代案を提唱する。一人一人の持つ力や行動が、日本にずっと重い空気のように存在していた、例えば無関心のようなネガティブな国民的雰囲気や文化を、草の根的に底から解消し払拭することは不可能ではないと気づかせ、勇気づけ、行動をを促す。

Mr. Miyake’s words untangle Japanese people’s inveterate doubts and anger against the government and the country itself. He dissolves the dilemma and shows the alternative plans and perspective that are much more peaceful and effective. His action makes people realize that it is not impossible to sweep away the negative cultural atmosphere and cultural climate from the grassroots. He gives courage and urges the action.

例えば、一票入れた政治家が公約を守らないときに、政治に失望し、政治家に文句を言うというよくある話について彼は、既に100日間を越している自身の過酷な選挙キャンペーンの体験を交えながら以下のように語った。

He talked about a typical event that occurs in politicians and voters relationship. When politicians break public promises, generally voters complain that they don’t keep promises. His commentary that comes from his own over 100-days-long election campaign experience is different. He says that voters and politicians need to work together interlockingly.

「支持した政治家が、一票入れた、一万円献金した、でもあいつ選挙で言ってたこと全然できてねーじゃねーかよ。俺もそう言ってきた。でも自分が候補者になって思うんだよね。一票なんて紙に一回名前書いただけじゃん。何もしてないんだよ。その人を応援するっていうのはさ、できてないことあったら事務所の扉叩いてさ暇な日に、ガチャって、何か手伝うことある?困ってるでしょ?ってやりたいことできてないよね。俺手伝うよ、っていう人が何人いるかがその議員の力だと俺は思うの。だから俺が国会に行ったらさ、もう行く前提で話しちゃってるけど、俺が行ったら、何千人何万人っていうノマドな秘書部隊として、ちょっと子守りの合間の10分とかで、俺がツイッターでこれについて誰か調べて!っていうのをリサーチしてくれたり、ググったりウィキったり、そういう手間を支持者全員で分け合えば、山本太郎も10円ハゲできなくて済むし、俺も声が枯れなくて済むはずなんだ。歌手の喉、俳優の顔、もう全部晒してやってるからさ、みんなもやってほしいの」と市民と政治家の連結について語った。

“In the past, the politicians I supported didn’t do anything that they said during the election. I always thought like that and said it. ‘They don’t do anything.’ But how I feel from a politician side now is different. Voting is just writing a name on a piece of paper. That’s nothing. Voting isn’t enough, it’s actually nothing. If you really want to support a politician, you should go knock on their office door when you have time and ask, “hey what’s wrong? you aren’t doing what you initially wanted to do. Do you need some help?” If a politician has supporters like that, the number of supporters will directly be the politician’s power to keep their promises. So when I become a politician, please don’t mind that I’m talking under the premise that I will win this election, I would like you to be one of the tens of thousands nomadic secretary who does research and little things when I ask through twitter or something when I need to get done something. If you do that, Taro Yamamoto (an actor, a candidate who’s largely supported by no nukes citizens) doesn’t have to have a bald spot and I don’t have to loose my voice. We are putting aside an actor’s face and musician’s voice to join the politics in Japan, so I want you guys to do that too,” he said to the crowd.

極めて優れた表現者である三宅さんの選挙運動は、筆者に村上春樹さんがカタルーニャで行った以下のスピーチの一文を連想させた。

Mr. Miyake’s election campaign reminds me of a section of the speech Haruki Murakami’s gave in Catalounya.

「損なわれた倫理や規範の再生を試みるとき、それは我々全員の仕事になります。我々は死者を悼み、災害に苦しむ人々を思いやり、彼らが受けた痛みや、負った傷を無駄にするまいという自然な気持ちから、その作業に取りかかります。それは素朴で黙々とした、忍耐を必要とする手仕事になるはずです。晴れた春の朝、ひとつの村の人々が揃って畑に出て、土地を耕し、種を蒔くよう に、みんなで力を合わせてその作業を進めなくてはなりません。一人ひとりがそれぞれにできるかたちで、しかし心をひとつにして。その大がかりな集合作業には、言葉を専門とする我々、職業的作家たちが進んで関われる部分があるはずです。我々は新しい倫理や規範と、新しい言葉とを連結させなくてはなりません。そして生き生きとした新しい物語を、そこに芽生えさせ、立ち上げなくてはなりません。それは我々が共有できる物語であるはずです。それは畑の種蒔き歌のように、人々を励ます律動を持つ物語であるはずです。我々はかつて、まさにそのようにして、戦争によって焦土と化した日本を再建してきました。その原点に、我々は再び立ち戻らなくてはならないでしょう」

「我々は新しい倫理や規範と、新しい言葉とを連結させなくてはなりません」

“It is the job of experts to rebuild broken roads and buildings, but it is the duty of each of us to restore our damaged ethics and values. We can start by mourning those who died, by taking care of the victims of this disaster, and by nurturing our natural desire not to let their pain and injuries have been in vain. This will take the form of a carefully crafted, silent and painstaking endeavor. We must join forces to this end, in the manner of the entire population of a village that goes out together to cultivate the fields and plant seeds on a sunny spring morning. Everyone doing what they can do, all hearts together.”

“We, professional writers, who are versed in the use of words, also have a positive contribution to make toward this large-scale collective mission. We must connect new ethics and values to new words, thereby creating and building new, vibrant stories. We will then be able to share these stories. They will have a rhythm that can encourage people, just like the songs which villagers sing while planting their seeds. We rebuilt Japan, which had been completely destroyed by World War II. We must now return to this same starting point once again.”

三宅さんは今まさに、昔の日本へ「復興」するのではなく、新しいより良い日本へ「復興」する為に、彼の持てる全ての力を用いて「新しい言葉」紡ぎ出しながら人々の心を動かしているのではないだろうか。彼は言葉と音楽を連結させ、敬語や専門用語を避けて人々と同じ言葉で話し、多様性を尊ぶ自身の信念を曲げずに、スーツも着ずに襷もかけない。そのような彼のアクションの全てが「新しい言葉」として人々を刺激し、新しい物語やうねりを芽生えさせているように感じる。

It seems like, right now, Mr. Miyake is dedicating all his strength to move people’s hearts by weaving the “new language” in order to reconstruct Japan, not to the old Japan but to a better Japan. He interlinks the language and music, talks in people’s language while avoiding overly polite language and technical jargon, consistently keeps his attitude that respects diversity, and never wears suit and shave his face. All these actions seem to create a “new language” and stimulate people, create new vibrant stories and a surge.

三宅さんは、ジプシーソングを唄う最中に、「選挙を占拠!」「俺たちの選挙!」と挿入するようになった。これも彼の鋭い感性がはじき出した的確かつ効果的な表現だ。投票率が上がれば国政は変わてゆくとわかっていても、今までそれが特に若者にはなかなか伝わらなかったが、三宅さんの「新しい言葉」はそれを若者に伝えることを可能にした。海外で物理的に場所を「占拠」することでプロテストをし、結果的に人々の良心に種を植え付けたオキュパイ運動の「Occupy=占拠」とかぶるところもおもしろいところだ。

Mr. Miyake started to insert “Occupy the election! (Senkyo o senkyo!) Our election! (Oretachi no senkyo!)” while he plays one of his songs called “Gypsy Song.” This also is a precise and effective expression put out by his artistic sensibility. Even though people technically knew that the more voting rate can change the politics in Japan, it seemed to be impossible to get young people to vote. But Mr. Miyake’s “new language” made it possible to send out the message. It is also interesting that the word “occupy” was used by Occupy movement which physically occupied places to protest and planted seeds of conscience in people as a result.

「前の衆議院選挙の自民党の総得票が1700万票。政権与党。選挙に行かなかった人が3、4千万人。寝たきりの人とか除いたら2千万人くらいだとして、最大政党は、選挙なんかださくて行きたくないよっていうまっとうな人達なんだよ。あとはさ、利害関係とか組織とか、そういう状態になってるから、だから今さ、今まで選挙に行かなかったまっとうな人達に政治の分母を変えて欲しいの。今いろんな広告会社とか雇ってさ、大きい政党は選挙戦略を練り続けてやってんだけど、選挙に行ってない人はカウントに入ってないの作戦の。むしろ来て欲しくない。その分母を変えちゃえば、彼らの計算はがた狂いだから」と三宅さんは若者達に選挙に行くことを促した。

“In the last election, Liberal Democratic Party got 1.7 million votes. The ruling party. The number of people who didn’t vote was about 3 to 4 million. Let’s say there are about 2 million who didn’t vote after subtracting bedridden people who cannot vote. That is to say that the larger ruling party consists of sane people who thought that they didn’t wanna go vote because the election is so lame. Then there are interests and organizations and stuff like that. So, I want those sane people who didn’t vote till this election to change the denominator of the politics. Bigger parties are making strategies for this election by hiring advertising and PR companies, but they are not even counting those people who don’t vote. They rather wish that those people don’t vote. If we can change the denominator of the election, their calculation won’t work at all,” he said and urged young people to vote.

「俺を国会に送り込むんじゃなくて、一緒に行きませんか?国会へ。三宅洋平と一緒に国会に来てくれませんか?」

“Don’t think that you are going to send me to the parliament. Won’t you come to the parliament with me? Would you come to the parliament with Yohei Miyake?”