Archive for January, 2014

January 31, 2014

【細川氏・小泉氏:街宣】東京都から始める原発ゼロをこれからの日本の発展の軸に、世界にとってのインスピレーションに

2014/2/1

今のところ舛添氏が「優勢」と分析されている都知事選は折り返し地点。1月31日、新橋SL広場で細川護煕候補が街頭演説を、小泉純一郎元首相が応援演説を行い、SL広場は彼らの演説に耳を傾ける聴衆で溢れた。原発事故以降原発ゼロを唱えてきた文化人も応援に駆けつけ、昨日は瀬戸内寂聴さんが、今日は菅原文太さんが姿を見せた。

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細川氏・小泉氏の街宣@新橋SL広場。2014/1/31

細川氏、小泉氏の演説には、脱原発にかける想いや自然と共生することのできる社会構築を都政から始める、という明確な方向性やビジョンが太く一本通っている。そのビジョンは、経済最優先のアメリカや中国と比べて環境問題や人権問題に対してより高い意識を持ちながら高い生活水準を保ち、福島原発事故を受けて自然エネルギーにシフトすることを決断したヨーロッパの先進国のビジョンとかぶっている。

細川氏は戦後に核の平和利用の名の元に使われ始めた原発について、原発は今世界で一番古い産業だと言われており、リスクもコストも高く最終処理の方法も無い、時代遅れの代物だと述べ、311 後にエネルギーシフトに取り組み実際に成長しているヨーロッパの国々のことを例にあげ、脱原発とは絵空事でも夢でもなく、既にモデルケースが存在するという事実を語った。

小泉氏は、都政にいろいろと問題はあるが、誰がやっても大差ないでしょう、しかし唯一大きく変わるのが原発問題である、と原発があたかも問題にされるべきでないことのように提唱したがる勢力に対して釘を刺す形で応援演説を始めた。

現在の日本において、命に関わる原発問題は最重要事項であり、東京都が脱原発に舵をきることは当然重大な意味を持つ、と東京都から原発ゼロの流れをつくることの重要性を語った。

小泉氏は日本の経済界の「いますぐゼロは無理」という態度に対して、「今もうゼロじゃないか!」と現在54基全ての原発が止まっている、実質原発ゼロ状況で電気がまかなえている現状を改めて明言。日本の足を引っ張っているのは原発であり原発ゼロの方が日本は発展する、と首相時代に原発推進していたことの責任も認めた上で、政治が一刻も早く原発ゼロを軸とした新しい発展の方向へと舵を切ることの重要性を訴えた。

細川氏と小泉氏、両氏の年齢を合わせると148歳。細川氏は、政治の世界から身を引いて静かに本を読んだり、轆轤を回したり、絵を描いたりして過ごしていたが、どうも世の中の様子がおかしいので立ち上がることを決意したのだと語った。自身の高齢に関して、世の中の不条理に対して戦うことや理想を追うことができなかったときに人は老いる、と詩人の言葉を引用した。小泉氏も、年寄りは引っ込んでいようと思っていたけれど、止むに止まれる気持ちで出てきた。70過ぎたけれど、まだ話ができる。細川さんと街宣をしていると段々若返ってくる。やるべきことが見つかった以上立ち上がらなければいけない。まだ生まれていない命の為にも原発ゼロにしなければいけない、と自身の決意の堅さを見せた。

オリンピックについて細川氏は、今の時期にオリンピックをやること自体気が進まなかったが、やることが決まったからにはそれを目標とする。持続可能なオリンピック、原発を使わないオリンピックを実現する。オリンピックは平和の祭典なので、東北とその恩恵を分かち合い、自然エネルギーでオリンピックを行い、世界にとってのインスピレーションとしたいと語った。

それ以外にも、東北での津波対策として、高くて14メートルにも達するコンクリートで海岸線を埋め尽くして景観や生態系を破壊するよりも、前回の津波で流されなかった、根を深く張る東北土着の樹木を海岸線に植えて、緑の堤防をつくりたいと語った。

政治から身を引いてひっそりと芸術を楽しみながら暮らしていた細川氏の言葉からは、日本の自然や、日本という国に対する愛情、詩的な世界観も感じられ、街頭演説としては異色なところもある。小泉氏も自然と共に生きることのできる国にしたいと明言しており、国を会社と勘違いしている政治家の語り方とは根本的に異なるタイプの演説となっている。文化人からは、瀬戸内寂聴さん、吉永小百合さん、菅原文太さん、ドナルドキーンさん、湯川れい子さん、なかにし礼さん、坂茂さん、加藤タキさん、仲畑貴志さんなどが細川氏の指示を表明している。

原発ゼロが元首相たちの口から語られたことの意味は、物質的豊かさや、数字にして見える経済にばかりに傾倒し、同じ社会に生きる人々が立場を越え一体感を持って原発事故と真っ直ぐに向き合い政治を動かすことができなかった、夢やビジョンが決定的に欠落していた日本という国において非常に大きいだろう。

両氏の語った言葉と全く同じことを原発事故直後、もしくはチェルノブイリの頃から、もしくは核の平和利用や核実験が行われ始めた頃から、核に対するノーを地道に唱え続けてきた名も無き無数の市民達がいることも同時に世間に認知されるべきなのではないだろうか。

何はともあれ、名も無き市民活動家達の声と元首相2人の主張が共鳴し始めたのはとても興味深い動きだ。

そして宇都宮健児氏も脱原発候補としては堅く、サラ金やオウム真理教を相手に戦ってきた弁護士としての実績から見ても信頼のおける人物であり、市民とより直接的に太いパイプで繋がっており、市民の目線を持った人物だと言えるだろう。同日宇都宮氏は官邸前にて「福島の避難者、被災者を変わらず放置している。人間のやることではない」と原発再稼働や輸出に対して、反対デモ参加者と共に抗議をした。

脱原発候補の一本化が適わなかった為、脱原発派としてはどちらに一票投じるか決断の難しい選挙。脱原発派は、分断させられて脱原発同士で争うよりも、いかに舛添氏の票を切り崩し、いかに無党派層に働きかけ、いかに投票率を上げるか、そして最終的にどのように細川氏、もしくは宇都宮氏を勝たせるかに意識を合わせてゆくほうが懸命であるかもしれない。

同日上野で行われた舛添氏の街頭演説に集まった聴衆の大きさは、選挙カーの周りに集まった「人だかり」程度のもので、細川氏と小泉氏の集めた聴衆の数は遥かに舛添氏のそれを上回った。演説も終始時間を気にしながらそそくさとしていて熱が無い。基本的に現状維持することが目的での出馬であり、原発問題と向き合う姿勢はゼロ。オリンピックなどの「争点」に関しては一通り話をするものの、ビジョンや説得力に欠けるものだった。

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January 26, 2014

【特定秘密保護法反対デモ】火炎瓶テツと仲間たち:老若男女が通常国会開会日にフリースタイルで自由の無い国反対

2014/1/26

1月24日、通常国会開会日に、昨年12月6日に強行採決された特定秘密保護法の廃止を求めるデモが同時多発的に全国数カ所で起こり、第186回通常国会は約3000人の特定秘密保護法の廃案を求める市民のヒューマンチェーンに包囲されながら開会した。

イラク戦争がきっかけで街頭でスピーチを始めるようになり、原発やTPPや秘密保護法に対しても反対デモを行っている「火炎瓶テツと仲間たち」も同日夕方から衆議院議員会館前でデモを行った。

まだ選挙権の無い10代の若者達、ミュージシャン、プラカードを持ったおじさんおばさん、仕事帰りの紳士淑女やオヤジ達や子連れの母親など、デモには年代や性別や立場に関係なく様々な人々が訪れ、特定秘密保護法に限らず、関連した問題やそれに関する見解など様々な事柄について自由に言葉を発した。

10代が企画運営するU-20(アンダー・トゥエンティー)デモ実行委員会からも女の子が駆けつけ登壇し、自分たちには選挙権が無いからデモによって声を上げ、自分たちの声を有権者である大人達や国に聞いてもらうのだ、と衆議院議員会館前、冬の夜空の下話した。U-20デモには10代ではない人の参加も可。(U-20は代々木公園のケヤキ並木出発のデモを本日(1/26)13:30から行った)

彼女のスピーチ後に「若いのに大したもんだ」と44歳で長身のテツ氏が言うと笑いが起き、笑顔と和やかなムードが広がった。火炎瓶テツ氏のデモにおいてのメリハリのある柔軟なMCさばきには柔らかさやエンターテイメント性もある。デモのテーマが人権、命、自由や人間の尊厳に関わることであるという性質上、国政や世の中の様々な矛盾、無知、悪政、悪法などに対する怒りや悲しみというものを避けては通れないが、それだけではなく知的さやユーモア、人間らしさや温かさ、勇気や深みのある知識、リアリティーと向き合う真剣さや自由の片鱗のような感覚もデモ集会の空気の中にある。

この夜、最後に演説をしたのは子連れの2人の母親。「母親でーーーーーーす!ここに来ている子供達は、大人は子供を守ってくれると信頼しています!」と勢いよくスピーチを始めた。大人は本当に大切なものは何かわかっている。戦争も原発も秘密保護法もいらない。子供を守れ!と母親の立場から力強く堂々と訴えた。

日本は民主主義国家で主権は国民にある。表現の自由や言論の自由や知る権利は憲法によって保障されていて、情報は民主主義の血流でもある。充分な情報無しに物事を考え判断するということは不可能だからだ。情報はオープンであればあるほど民主主義は健康的に運営されることができる。

憲法で保障された国民の権利を侵害する恐れが大きく、歴史から学べば戦争の為の準備として解釈されても仕方のないような悪法である特定秘密保護法を廃案にできるかできないかは、この先日本がどんな国になってゆくかを決定してゆく上で重大な項目の1つ。

ずらりと重要かつわかりやすいイシューが並ぶ2014年の日本、これを期に(架空の)永田町立小学校に自主入学し、政治を自分のこととして捉え、考え、人々と話し合い、無理しすぎずに自分にできることをやり、日本の未来を描くために参画する人々が増えれば素晴らしい。まだ直接的に政治力を持たない子供達の未来を、原発や戦争や悪法から守ることができるのは当然大人達だ。今の日本や世界の状況やある種の常識というのは、決して当然でも偶然の産物でもなく、人間が集合的につくってきたものだ。1人1人が社会をつくっているので、1人1人が政治を諦めずにポジティブに変わってゆけば、おのずと社会の空気も変わってゆく。

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以下で当日約2時間の間に聞いた人々の声や語られた事柄を端的にいくつか紹介します。

  • トルコと原子力協定を結び、トルコにも反対運動があるにも関わらず「世界一安全な原発」を売りつけるのは日本人として心が痛む。
  • 安倍総理の兄は三菱で原発のセールスマンをしている。わかりやす!
  • イラク・アフガニスタン戦争を真っ先に支援したのは小泉首相だったことを私は忘れていない。今脱原発を叫んでいるが、戦争を真っ先に指示するような人物を今更自分は信用できない。
  • ものを考えよう。歴史を学ぼう。海外の人の命の方が日本人やアメリカ人やヨーロッパ人の命よりも価値が低いわけがない。世界中で誰も殺されない世界をつくりたい。
  • The Coveというドキュメンタリー映画を観てイルカ漁について知った。(鯨漁とはまた違って)日本の文化でも何でもないイルカ漁はやめるべき。日本では年間数千頭のイルカを食用として殺していて、牛肉と偽って売られているケースもある。
  • 子宮頸癌ワクチンを考えるオヤジの会の発足。
  • 自分で考える。民主主義を取り戻すための選挙。勇気を出して声をあげることのできる人を増やす。
  • 原発と戦争を選挙で止めよう!有権者よ国民が立ち上がるとき。
  • 標的の村という沖縄についての映画を観て、オスプレイ反対の運動をしていた7歳の女の子が国に訴えられるということが起こったことを知った。その女の子は、お父さんとお母さんは仕事があるのに私のためにオスプレイ反対運動をしている。疲れちゃうから私が代わってあげる、と言った。自分は今まで沖縄について無知だったけれど、もっともっと勉強したい。
  • 福島県郡山市で高校生が急性白血病になった。原発事故との因果関係はわからないが、根元復興大臣、福島出身者として何か言うことはないのか。
January 14, 2014

【最先端のネット選挙】効果を追求するネット選挙運動に必要なもの

2014/1/15

ネット選挙:インターネットを利用した選挙運動。

前回の参院選から、ネット選挙が解禁となり、誰でもネット選挙運動員となることができるようになった。インターネットの特性上、世界中どこにいても候補者を応援したり、離れた場所にいる仲間と連携して動いて選挙に関わることができる。例えばカリフォルニアにいながら、この先の米軍基地問題を大きく左右する沖縄の名護市長選挙(1月19日投票)を盛り上げたり、関心や投票率が上がるように働きかけたりすることができる。選挙区外にいる人が応援できる、もしくは選挙区の人達が外から応援されることができるので、ポジティブなネットワーク、人間関係や空気ができる。

人々はまずインターネットを介して繋がり、トップダウンの組織ではなくフラットなネットワークを構築し、ざっくりとしたゴールや目的や意識を共有する。そしてネットワーク(つまり人の繋がり)は、それを構成している人々が効果的に連携しながら動くことができれば、選挙で勝つために多大な力を発揮することができる。

では、ただ単に繋がっているだけでない、力のあるネットワーク、もしくはチームをつくるには何が必要なのか?

細やかなコミュニケーション(意思の疎通)、お互いをケアする気遣い、信頼関係、ネットワーク内のモチベーションを高く保つこと、選挙期間中状況に素早く細やかに反応し対応する能力、その動きをネットワークの外にいる人々に向けて細やかに伝わる方法で発信(プレゼン)し、具体的に変化している、興味深く細かい動きをスピーディーにしていることを見せること、クリエイティブなコンテンツをつくり、効果的な戦略、良い印象を与えるポジティブな発信をすることなどで、効果的にネット選挙を戦うことができる。

ネットワークと組織の違いは多くある。組織は基本的にトップダウンで指示が出され、動きが遅いことが多く、どんな動きをするのかある程度予測がつく。ネットワークは自発的な人々の繋がり、パイプ、意思の疎通なので、組織と比べてコミュニケーションがフラットで自由で柔軟。様々な人々がネットワークを構成している為、その分視点も多く広がりがある。どんな動きがあるか予測するのが難しい。特にスピード感、速さは大きな武器となる。

自発的で自由な個で構成されるネットワークが効果的に機能する為には、個人が目的はなんであるかを理解し、効果を求めて行動する必要がある。

勝つために必要なタスクを消化するシステム、人手、手法、時間、発想などが必要となる。

スポーツと同じで、後手後手になるチームは弱い。常に後手後手にならないように考え、判断し、行動する。後手に回らない為には、絶対に追い込まれないようにする、そしてそれに必要なのは入念な準備や練習や試行錯誤や情報収集。時間があればあるほど良い準備ができる。逆に言えば、計画性無しでネット選挙に挑んでも、時間無くなって何もできずに終わってしまう可能性もある。公示日にバタバタしないのがベスト。限られた時間をどのように使うのか、なにをやってなにをやらないか、それをうまく判断できる人間が多いほど良い。

人手に関しても、早めに集めておいた方がいい。それは情報を共有したり、教育するためには必ず時間がかかるからだ。人が足りなくなってから人を探すのでは遅い。

選挙は短期決戦の為、選挙が始まったら持論や議論はあまり必要ない。それは選挙期間でないときにやれば良いからだ。選挙に勝つためにはシビアに効果を求めて行動する方が得策。

絶対にしてはならないのが、味方を減らすコミュニケーションや情報の発信やメッセージ。

国をつくるのは政治であり、政治を決めるのは選挙。国を変えるという目的を果たすためには選挙には勝たなければいけない。そして選挙に勝つには票(つまり多くの人々の支持)仲間や友達が必要となる。まだ仲間でない人々の賛同を得る必要がある。

思想やイデオロギーや理想も大切だが、選挙に勝つために最も大切なのは効果的であるかどうか。良い形で妥協できるかどうか。生理的に嫌がられない、排他的でない、固くない、良い印象を与えるオープンなスタンスでコミュニケーションができるか。誰とでも友達になれるようなオープンさ、どんな人の話でも落ち着いて聞ける器の大きさ、そういった懐の深さや姿勢は、場合によっては意見を主張する能力よりも有効になりうる。結局のところ、相手の話を聞けない人間には(合意形成型の)民主主義を実行することはできない。分断状態、対立状態を深刻化させるのが政治の役割ではない。

もしもネット選挙で仲間が違う候補者を応援するということになっても、それはかまわない。様々な意見があり、色んな種類の人間がいるのが多様性があるということ。信頼できる仲間が違う候補者を応援したとしても、その経験や繋がりは後々生きることになる。繋がり続け、コミュニケーションができる状態を保つことが大切。分断してはいけない。

シビアに現実を見ることで、勝つ為に考え行動することで、様々なことが具体的に始まる。

※参照【最先端のネット選挙】「なぜ、あの選対はスピードがないのか」

January 12, 2014

座間宮ガレイさんから:世界中にいるネット選挙運動員へのアドバイス

2014/1/13

インターネット上での選挙運動、「ネット選挙」が前回の参院選から解禁となった。インターネットで選挙運動をするということの本質とは何なのか?実際に何ができるのか?どうやったら効果的に「ネット選挙運動」ができるのか?

ネット選挙の有効性に気づいた人は、辺野古の米軍基地の移設が焦点となっている1月19日の名護市長選挙や、2月9日の東京都知事選においてどうインターネットを活用しようか考えているのではないだろうか。

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1.19名護市長選挙プロジェクトで現在名護市入りしている座間宮ガレイさんが、1月5日に東京都内で「勝ちに行くネット選挙の戦い方」という題で、ネット選挙のコンセプトや具体的な戦術をレクチャーした。

座間宮さんは去年の参院選でインターネットを効果的に利用し、山本太郎参議院議員の当選に大きく貢献し、現在「ひっくり返しましょうぞ!100万人無料メルマガプロジェクト」をスピーディーにちゃくちゃくと進め耕している。

以下は抜粋したレクチャーの内容。

【ネット選挙運動員としてできること】

今まで選挙運動と言えば、コアは選対本部、ボランティア、勝手連だったけれど、今はネットを使えば世界中の人がネットワークコア、ネット選挙運動員、つまり当事者になることができる。

ネット選挙運動員は、世界中どこにいても

1.投票を促すこと

2.寄付すること

3.戦術を考え、提案すること

4.仲間を鼓舞すること

などができる。

社会問題や日本の政治を自分のこととして捉えるセンスを持った有意識者達が自発的に、自由な形でクリエイティブにネット選挙運動に関わり、当事者が増えることで、民主主義には良い影響がもたらされる。ネットをとっかかりにオンライン、オフライン両方で市民のネットワークがつくられてゆき、細分化されコミュニティーを失った社会に再び血の通ったネットワークやコミュニティーを創出する機会ともなり、創出されたネットワークは様々な形で今後生きてくる可能性がある。当事者の数を増やすことは非常に大切になる。

【ネット選挙運動員のウォーミングアップ】

スポーツの試合の前にウォーミングアップをするように、ネット選挙の前にもウォーミングアップが大切。 ネットの使い方に慣れたり、どのようなコンテンツが効果的なのか、どこで発信するのかなどを心得ておくと良い。

「動画よりも画像のが軽くて速い」

座間宮さんは、ネット選挙においては動画よりも画像の方が有効だと言う。動画は重くて長い。だけど画像は軽くて速い。つまり情報の伝達速度や見る側にかかる負担に違いがある。画像の方が短時間で情報や印象を伝えるのに適している為、座間宮さんは「徹底的に画像で勝負」すると言う。

例えば、座間宮さんは参院選中に、山本太郎さんの街頭演説にたくさんの人だかりができている写真や、山本さんが赤ちゃんと握手している写真をネットに投稿した。「たくさんの人」がいて「山本太郎さんが小さく映ってる」写真。国民主権の象徴のようだと感じる人もいれば、こんなに人がいるなら行ってみたいと思う人もいる。こいつは憎めない!という写真も有効。そういった効果的な写真を撮り、ネット選挙で使う。「行列を作って行列に並ばせる」心理戦でもある。

「Yahoo!とGoogleのちょっとした違いを知る」

検索エンジン別のちょっとした違いも知っておくといい。例えば「宇都宮けんじ」と検索したとき、届けたいコンテンツが上位に出れば出る程そのコンテンツはオーディエンスに届く可能性が上がるからだ。

Yahoo!の場合、NAVERまとめとYahoo!知恵袋が優遇され、画面の上位に表示される。Google検索だとYouTubeが優遇され、クリックされる可能性が高い。

「ツイキャスとYouTubeの違い」

山本太郎さんや三宅洋平さんの選挙チームは、誰でも簡単に生中継ができるツイキャスやYouTubeを有効に利用した。この2つのツールの違いも心得ておくと良い。

ツイキャスのおもしろいところはなんといっても「生中継」ができるということ。朝から晩までツイキャスを回し続けて選挙の現場を可視化したり、公安対策にも使われた。主にツイッターやフェイスブックから、「既に繋がっている人達」にリーチして呼び込むことができる。逆に言えば、新しい繋がりをつくるのにはそれほど向いていないことと、どうしても長くなってしまうというデメリットがある。

お馴染みのYouTubeは、タイトルをつけたり、タグやキーワードをつけて、検索に引っ掛けることができる。つまり「友達以外の人達」や新しいオーディエンスにコンテンツを届けることができ、コツがわかればコンパクトで効果的なコンテンツをつくることができる。

このあたりを考えてコンテンツをつくり発信すると良いだろう。

【結果ではなく過程、伝え方を工夫し大切にする】

熱×インターネット=投票行動

座間宮さんは「ネット選挙で集票しようという安易な発想を捨てる」ことが大切だと言う。ポジティブかつシビアな姿勢が大切。勝つためには単にシェアしたりリツイートするだけでは足りないし、コンテンツの内容ももちろん大切となる。

「投票」や「当選」という結果だけではなく「どうしたら投票に行ってくれるだろうか」という過程を大切にしなければいけない。ビジネスの上手い人は日常的にやっていることかもしれないが、これはネット選挙でも同じ。特定の候補者を応援したり、投票や選挙運動を促すときも伝え方が大切になる。

例えば「醤油を買ってくれ!」とストレートに言うのではなく、醤油をぺろりと舐めて「この醤油すごくおいしい!お刺身と合うかも!」と言ってみせたりする工夫が必要。「うまいうまい!」という人が増えれば、勝手に醤油は売れる。「選挙楽しい!おもしろい!あつい!」という人が増えれば、自然と投票率も上がり、当事者も増えてゆく。

効果を追求するならば、「なぜこんな大切なことに対してみんな無関心なんだ!」と怒ったり嘆いたり悲しくなったりするよりも、楽しくクリエイティブに、「投票したい!」「私も(ネット)選挙運動したい!」という気持ちをどうつくりだすかにエネルギーを使う方が得策。相手を批判するのはほとんどの場合は逆効果。

【誹謗中傷・デマ対策】

何か事件が起きたときの対応としては、1つずつツイートを返したりすることもできるが、コンテンツを作製して対応するという方法もある。そして選挙期間は短く短期決戦なので、とにかくスピーディーな対応が求められる。できるならもうコンテンツを作っておくくらいでも良い。そしてそのコンテンツをリツイート、シェアすれば良い。

【速さ】

そしてネット選挙において大事なのは速さ。スピーディーなコンテンツの立ち上げや発信。スピーディーなミスへの対応。行動は速ければ速いほど自分の状況は有利になり、相手は後手後手になる。小さなミスや問題には早く対応できればできるほどそれによる被害は最小限に押さえることができる。なにか良いこと、良い功績があったらそれを細やかに発信し、変化や動きを可視化して、オーディエンスにそれを追体験してもらうこともできる。

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下のビデオでネット選挙レクを見ることができる。