Archive for October, 2013

October 22, 2013

『みんなでつくる民主主義』ワークショップ:草の根から「合意形成型」の民主主義とコミュニケーションスキルを育む

2013/10/22

「参加型民主主義」という言葉が多く使われるようになりました。民意を国政に反映させるのが民主主義なので、もちろん始まった当初から民主主義は参加型なのですが、民主主義の形骸化が深刻になり、「参加型」という言葉が新鮮に響くまでになりました。

民主主義が「参加型」であるということの他にもう1つ着目するべきことは、民主主義で大切なのは、多数派の意見をどんどん通してゆくことではないということです。民主主義は多数決で決まったことをただやればいいというほど単純なものではありません。参議院と衆議院で過半数が取れたからといって、何をしてもいいわけではないのです。多数派だけではなく少数派の意見や立場や価値観も反映させながら、話し合いを通して共通のニーズをあぶり出し、「合意形成」をし、様々な人々が暮らしやすい社会をつくってゆくのがより優れた民主主義のあり方です。このような民主主義のあり方については、”ハト派”政治家、元自民党総裁の河野洋平さんもラジオフォーラム第40回放送で語っています。

それではこれだけ多様な立場や価値観やライフスタイルの混在する世の中で「合意形成」は一体どのようにしていったらいいのか?

この難題に答えてゆけるようになる為のワークショップ、『みんなでつくる民主主義』が、10月1日に冨田貴史さんと中園順子さんを講師に迎えて、世田谷区の南北居酒屋チャランケにて行われました。

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このワークショップは、政治に対して無関心な人に大切なことを伝えたり、対立意見を持つ人々と建設的な会話をしたり、人々を分断する多数決やディベートではなく、様々な意見、立場、見解を擦り合せて検討し、「合意形成」をして物事を前進させるスキルを磨く為のものです。「まわりの人にうまく伝えられない」という悩みを抱えた参加者がそれぞれの直面しているリアルな問題、現状をシェアし、ノウハウや実践例を交換し、コミュニケーションスキルを学び磨き、試行錯誤し、草の根からしっかりと民主主義を育んでゆくというのが、このワークショップの中心課題です。

ファシリテーターの冨田さんと中園さんの的確な進行や、洗練された言葉やトーンや前置きによる補助の元、参加者は話す、聞くという基本的なスキルを意識するとともに、実際的なマーケティングやブランディングに関するノウハウや、チャンクアップ/チャンクダウンのスキルなど、すぐに実践できる様々なことを学びました。

建設的な話し合いをする為のコミュニケーションの基本的な心得や、ポジティブ・ピースとネガティブ・ピースの違いなど、以下でワークショップから抜粋した内容をいくつか紹介します。

①聞き方

人の話をきちんと聞くということは、基本中の基本ですが、他の人が話している時も自分の主張のことを考えていたりと、意外にできていないことがあります。

相手の話をしっかりと聞くという姿勢は、建設的な話し合いをする上でとても重要です。自分の意見や立場が相手のそれよりも重要であり正しいという前提の元に話し合いに臨むよりも、オープンなスタンスで臨む方が冷静に建設的な話し合いができるからです。

相手が話している時は相手の話をきちんと聞くということを、基本に立ち返ってもう一度意識し、聞くときは自分のことを考えるのを一旦やめて、相手の話を聞くことだけに集中する癖をつけるといいでしょう。

これは特に対立意見を持った相手や、温度差のある相手と冷静な話し合いをするには重要です。気の知れた仲間と話すのが楽なのは、すでにお互いが類似した見解を持っているので、おかしなことは言わないという安心感もありますが、それに加えて「聞く」ことにかかるエネルギーが少ないからでもあります。

特に熱心に勉強をしている人にとっては、対立意見やリサーチ不足や考えの足りない人の話を黙って聞くのは時に簡単なことではありませんが、伝えることだけに必死になっても、コミュニケーションは成立しないことが多いのです。

政治家の演説も悪いコミュニケーションの一例となりうるでしょう。多くの政治家は、雄弁かもしれませんが、必ずしも国民側は彼らの言葉を熱心に聞くわけではありません。その要因の一つとして、国民側の心の中には、政治家は自分たちの声など聞いていない、どうせ政治家は民意を反映するつもりはない、と感じているということもあるでしょう。自分の話を聞いてくれない傲慢な相手の話は聞きたくないというのは普遍的な心理です。

議題に対して自分と違った見解を持っている相手と話すときは、相手の言ったことをリフレーズしたり、要約したりして「オウム返し」で相手に返し、相手にこちら側の理解が正しいか確認するのが有効です。そうすることによって自分が相手の立場や見解を理解、把握するだけでなく、こちらがきちんと話を聞いているということを示すことができるので、相手も安心し、より話しやすい空気をつくることができます。

②話し方

勝ち負けを決め、分断を深めやすい多数決型のディベートではなく、コンセンサスをつくりあげてゆく、合意形成型の話し合いをするには、相手を論破したり、意見の合わない部分を強調、ハイライトして既に存在している溝を更に深めるのではなく、二つの異なった意見の間に存在する共通したニーズを指摘し、合意できる部分をあぶり出すことを意識することが大切です。

言葉のチョイスとして「意見」よりも「立場」という言葉を使うとニュアンスや印象が柔らかくなったりもします。一つの伝え方に固執せず、メッセージを伝えるには、どのような言い方、伝え方、方法が有効なのか、クリエイティブに考えてみましょう。

明らかに対立した意見を持っている相手と話すときは、熱くなって喧嘩になってしまうようなことも充分ある得ることですが、そのような時は、戦っているのはあくまでも「主張」同士であって、その主張を持った本人同士ではないということを頭に入れておくといいでしょう。主張が違うからと言って、相手を憎んだり喧嘩をする必要はありません。

自分でリサーチをすることや、トピックについて事前に勉強してから話し合いに臨むという基本的なことももちろん大切です。

③建設的な話ができる「場」のつくり方

大人数で話すときも、一対一で話すときも、円滑で建設的なコミュニケーションの成立しやすい、「場」や「環境」や「ペース」や「空気」をつくることは非常に大事です。

このワークショップ自体も、意識的に創出された、民主主義について話す「場」であるわけです。そして冨田さんと中園さん、そして参加者によって話しやすい「空気」や、皆が参加できる「ペース」や、建設的な話し合いのできる「環境」がつくられました。

ワークショップはまず、参加者全員がお互いの話を聞き、話し、お互いについての情報を共有することから始まりました。自己紹介、ワークショップに来た理由、ワークショップに何を期待しているのか、コミュニケーションのどのようなところに苦手意識を持っているのかなど、参加者全員がそれぞれ話し、それぞれの立場や直面している問題や苦手意識をまず共有しました。

必要な情報や苦手意識や抱えている問題やそれぞれの立場を共有しておくことで、白紙の状態で急に話を始めるよりも話合いをスムーズにすることができます。

緊張せずに話せるようにリラックスした空気をつくったり、とりとめなくだらだらと話すのではなく、何の為に話し合っているのか目的を時々確認しながら話したり、どちらかが一方的に話し、どちらかが一方的に聞くということになってしまわないように、バランスに気を配ることも大事です。

④ポジティブ・ピース vsネガティブ・ピース

ピース(平和)には2種類あります。

ポジティブ・ピースは、話し合いのなどの成果により、みんなが納得した状態がつくられ、誰かを犠牲とすることなく成立している平和な状態。

ネガティブピースは、誰かが犠牲になったり我慢したり、時には財産や健康や人権や命を失うことによって成り立っている平和のこと。

現在の日本の「平和」はどちらでしょうか?現在日本は戦争をしない平和な国と一般的には認識されていますが、果たして日本は本当の意味で平和なのでしょうか?日本の風土は年間3万人を自殺に追い込む風土です。日本には昔から労働問題や沖縄の基地問題があり、2011年には深刻な原発事故を経験しましたが、現政権はその深刻さを真っ向から否定しています。大企業優先の経済がアグレッシブにつくられ、自然や古いものや商店街やコミュニティーに基づいた地域経済や、人間一人一人の主体性は無視される傾向にあります。

これはポジティブ・ピースでしょうか。それとも多くの人々が我慢し犠牲になることによって成り立っているネガティブ・ピースでしょうか。

ポジティブ・ピースをつくってゆくには、もちろんコミュニケーションが必須となります。しっかりと相手の話を聞き、伝えるべきことは伝わる方法で伝える努力をし、共通のニーズをあぶり出し、合意形成することで辿り着けるのがポジティブ・ピースです。

この合意形成の為の話し合いは、「和」を重んじる国民性を持つ日本人が、本当の意味での「和」、ポジティブな「和」をつくるためにまさに必要な技術なのではないでしょうか。

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*   今後の『みんなでつくる民主主義』ワークショップ開催予定

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2013/11/14 (木) 『みんなでつくる民主主義』ワークショップ VOL.3

場所:カフェ・オハナ
・午後の部=14:30~17:30
・夜の部 =19:00~22:00
ファシリテーター:冨田貴史&中園順子(まるじゅん)
参加費:2000円

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2014/2/10 (月)     『みんなでつくる民主主義』

場所:南北居酒屋チャランケ

ファシリテーター:冨田貴史&中園順子(まるじゅん)

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*ファシリテータープロフィール

・冨田貴史
京都在住。全国各地で年間300本以上のイベント・ワークショップを続けている。ワークショップのテーマは暦、エネルギー、手仕事(茜染め、麻褌、鉄火味 噌など)、自家発電など。『母笑み疎開保養大作戦~海旅Camp』共同代表。2013年春、大阪中津にて養生のための衣食を自給する冨貴工房オープン。宮 崎県串間にて福島の子どもたちのための保養施設作り準備中。著書「わたしにつながるいのちのために」、「今、わたしにできること~目に見えないものをみつ めて生きていく~」ほか
http://takafumitomita1320.cocolog-nifty.com/blog/

・中園順子(まるじゅん)
大量生産・大量消費の世界に疑問を感じ電通を15年で退社。コピーライターの経験を生かし、個人も地球も持続可能な幸せを実現するための情報発信中。トラ ンジションタウン(TT)やエコビレッジに関するイベント/ワークショップ開催なども。NPO法人トランジションジャパン副代表理事、パーマカルチャーデ ザイナー、ヨガインストラクター。現在日本最南端のTT、オーガニックいとまんchuで活動中。
http://organicitoman.ti-da.net/
http://marujun.ti-da.net/

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October 10, 2013

【東北ライブハウス大作戦】人と地域と世代を繋ぐ、被災地の3つのライブハウス “Tohoku Live House Daisakusen” 3 Music Venues Built In The Tsunami-Stricken Areas To Connect People, Communities and Generations

2013/10/10

音楽やアートや文学の役割は簡単に定義できるものではないが、311の震災、津波、原発事故後に、日本では多くのアーティストやミュージシャンが「これからアーティスト、表現者として、傷ついた日本や人々の為に何ができるか」と同時多発的に考え行動し、1つの大きな動きとなっているというのは、周りを見渡し耳を澄ませばわかるだろう。東北ライブハウス大作戦は、3.11に反応したアーティスト達により立ち上げられた多くのプロジェクトのうちの1つだ。

Even though the role of music, art and literature isn’t easy to define, if you look around and listen carefully in Japan, it is obvious that there are countless artists simultaneously thinking and acting as a reaction to 3.11 earthquake, tsunami and the nuclear disaster, and creating a single wave as a result. Tohoku Live House Daisakusen (Operation Tohoku Live House) is one of the projects started by a group of artists who reacted to 3.11.

東北ライブハウス大作戦は、西片明人さんが代表を務めるSPC Peak Performanceというサウンドエンジニアチームが立ち上げたプロジェクト。彼らは津波被害を受けた東北三陸沖沿岸地域にある3つの街、岩手県宮古市に「KLUB COUNTER ACTION MIYAKO」、大船渡市に「LIVEHOUSE FREAKS」、宮城県石巻市に「BLUE RESISTANCE」を建設。震災後のわずか1年余りの短い期間で、2012年8月に宮古と大船渡、10月に石巻のライブハウスがオープン。目的は、人と地域と世代を繋ぐため。そしてその基盤となる「場」をつくるため。

SPC Peak Performance, a team of sound engineers represented by Akihito Nishikata, started out Tohoku Live House Daisakusen. They decided to build 3 music venues in Tohoku Sanriku area that were heavily damaged by the tsunami. “Klub Counter Action Miyako” in Miyako, Iwate prefecture, “Livehouse Freaks” in Ohfunato and “Blue Resistance” in Ishimaki, Miyagi prefecture were built in 2012, about a year and the half after the tsunami. The purpose is to create “places” to connect people, communities and generations.

ライブハウス建設の費用捻出は、募金やGOODS販売、さまざまなイベントの収益、チャリティーCD、木札作戦など、全国の賛同者・仲間達の協力で可能となる。

This project was made possible by the donations, the sales of the charity goods, profits from various events, Kifuda Sakusen (operation) ,and thanks to advocates and friends from all over Japan.

筆者は先月9月14、15日に、群馬県の水上高原リゾート200で行われた野外音楽フェス、New Acoustic Campにて、東北ライブハウス大作戦のブースを訪問し、関係者の方にインタビューを行った。

I visited Tohoku Live House Daisakusen’s booth at a music festival called New Acoustic Camp held in Gunma prefecture on Spetember 14-15 and interviewed one of the staffs of the Daisakusen.

東北ライブハウス大作戦のブースでは、プロジェクトに賛同しているアーティストのメッセージ付きの写真がずらりと掲載され、大作戦のイベントのフライヤーが並び、ライブハウスの運営などをはじめとする活動の為の資金源となるTシャツなどのチャリティーグッズの販売が行われた。

At the booth of Tohoku Live House Daisakusen, there were the photos of the supporting artists with their messages all over the tent, many flyers of their events, and the charity goods such as T-shirts to raise money for their music venues.

東北ライブハウス大作戦のブースの隣には幡ヶ谷再生大学のブースがあり、震災後に何トンもの米や食料を被災地に届けたり、被災地で子供達が遊べる公園を作る作業などを記録した多くの印象深い写真が展示されていた。

Right next to Tohoku Live House Daisakusen was Hatagaya Saisei Daigaku (Hatagaya Re-birth University) ‘s booth, and the photos displayed there told the stories of people who delivered tons of rice and food to the disaster-stricken areas in Tohoku and worked on the rebirth of the communities after the disaster.

インタビューに答えてくれた、大作戦のUstream班で活躍している高橋さんは、大船渡のライブハウスを拠点に育った若いバンドが、例えばツアーで東京でライブをやって、「大船渡出身のバンドです」と言える日が来るのを楽しみにしていると語った。大作戦で活動をしていると、東北と東北の外との繋がりが確実に生まれてきているのを感じると彼は言う。

The interviewee Mr. Takahashi said that he is looking forward to seeing the days when musicians who grew up based around these venues go on tour and say that “we are from Ohfunato,” in other parts of Japan. Mr. Takahashi, who is witnessing this project growing, says that the connection between Tohoku and the other parts of Japan is already starting to build.

人々が集まり出会い、表現を磨き、コミュニティーをつくることが可能なライブハウスという場所を被災地につくることで、地元でバンドや文化や繋がりが育つ。そしてゆくゆくはこれらのライブハウスを拠点にして育ったミュージシャン達が音楽を通じて更に広い繋がりをつくってゆく。そのような未来へ繋がってゆくビジョンを東北ライブハウス大作戦は持っているようだ。

By building music venues in the disaster-stricken areas, they are providing the place where people can gather and meet, polish their expression, and create communities. And eventually the musicians based in the area will make even larger connection through music. Tohoku Live House Daisakusen’s vision is very much focused on the future.

有志で集まったミュージックビデオ関係者が製作した、東北ライブハウス大作戦のドキュメンタリー映画の公開も始まっている。ドキュメンタリーは2012年の9月12日から16日まで行われた「AIR JAM東北ライブハウス大作戦TOUR」を中心に撮影され、大作戦に関わる人々や繋がりを追った映画。TOSHI-LOWさん(BRAHMAN)、クハラカズユキさん(The Birthday)、りょーめーさん(爆弾ジョニー)がナレーションを担当している。

Their documentary movie created by a team of volunteers from the music video industry is now playing as well. The documentary, narrated by TOSHI-LOW (BRAHMAN), Kuraha Kazuyuki (The Birthday) and Ryomei (Bakudan Jhonny), focuses on one of their projects “AIR JAM Tohoku Live House Daisakusen Tour.”

今週末の10月12日に、大阪市のNOON+CAFEで上映会が行われる。1ドリンク制で、鑑賞料は投げ銭。現在全国でライブハウス、映画館、カフェなどの上映場所を募集している。鑑賞料は投げ銭制で、収益は今後の大作戦の活動資金となる。

The movie will play at NOON+CAFE in Osaka on October 12. They are looking for more places such as music venues, movie theaters and cafes to show the film all over Japan. The tickets fees are suggested donation, and the sales of the movie will be the fund for the venues.

忘れられ、孤立してしまっていると言われがちな被災地だが、このように強い意志を持って繋がりをつくり出そうとしている人々がいる。彼らの間には、世間一般に充満しているような諦めや無関心や悲壮感は無い。代わりに彼らにはクリエイティビティーやビジョンや行動力や生命力がある。

Generally speaking, the disaster-stricken areas are rather forgotten and isolated from the rest of Japan. However there are people with strong will working on making the connection. Among them, there are no feelings of pessimism, apathy and give up, which seems to be a pervasive mood among the general population. Instead, they have creativity, vision, action and spirit.

被災地に建設された3つのライブハウス。震災後の瓦礫の中に建てられたライブハウスの景観は、東北の人々や、訪れた人々や、それらを実際に建ちあげる為に力を尽くした人々の目にどのように映り、これからどのような繋がりや文化がそこから生まれるのだろうか。

3 music venues standing in the devastated areas. What would they look like to the eyes of the people in Tohoku, the visitors and the people who worked hard to actually build them. What kind of connections and culture will they generate from there?

苦難の時にこそ、物質的、金銭的なサポートだけではなく、人々が実際に集まり、話し、繋がり、音楽を奏で、踊ることは必要だ。街を壊滅させ、人々の心の中にテクスチャーを残した震災、その苦難や非日常的な経験の中からどのような新しい表現、音楽が生まれてくるのか、瓦礫の中からどのような芽が出て育ってゆくのか、そしてこれから彼らの表現を目撃した人々がどのように感じるのか、これからも注目していきたい。

Hard times require not only financial and material supports but also people gathering, talking, connecting, playing music and dancing together. 3.11 disaster devastated Tohoku area and left a texture in people’s hearts. It is worth paying attention to the new expression, music and culture coming out from the people who experienced this out-of-ordinary disaster, and how their expressions make the audience feel.